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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬の口腔内の健康を守るためには、歯磨きなどのオーラルケアはもちろん、ふだんから口の中をチェックしておくことも欠かせません。歯ぐきや歯の状態、口臭の強さなどを確認しながら、愛犬の口の中に異常がないか調べましょう!
目次
- 歯ぐきの状態をチェック! 腫れや出血はない?
- 歯に歯垢や歯石はついていない?
- 口臭はある? どんなにおいかもチェックしよう
歯ぐきの状態をチェック! 腫れや出血はない?
愛犬が歯周病などになっていないか見極めるために、まずチェックしておきたいのが歯ぐきの状態です。
歯ぐきがきれいなピンク色をしているなら、問題ありません。しかし、歯ぐきに赤みや腫れが見られる場合は要注意。愛犬のオーラルケアをしつつ、一度動物病院で診てもらうのがおすすめです。
また、歯ぐきが衰えて幅が狭くなっていたり、歯ぐきが腫れて血や膿が出ていたりしたら、歯周病のおそれがあります。まずは動物病院で治療しましょう。
歯に歯垢や歯石はついていない?
歯周病などの病気を早期発見するためには、歯の表面の色や歯垢・歯石の状態を確認することも大切です。
歯の色が真っ白で、歯垢や歯石がついていなければ正常といえます。また、歯の表面に歯垢がうっすらとついている程度なら、しっかりと歯磨きを行えば大きな問題はないでしょう。
受診の目安は、歯の表面の3分の2以上に歯石がついている場合。もし、歯全体が茶色や黒っぽい色になっている、歯を覆うように歯石がついている、歯の抜けや欠けが見られるといった状態であれば、動物病院での治療が必要です。
口臭はある? どんなにおいかもチェックしよう
愛犬の口臭の強さも、健康のバロメーターとなります。
ニオイがまったくしないか、顔を近づけるとにおう程度ならOK。愛犬の隣にいると気になるくらいの強さであれば、一度獣医師に相談するとよいでしょう。
危険度が高いのは、愛犬から1~2m離れても口臭がする場合や、部屋全体がにおう場合です。特に、アンモニア臭、ウンチやタバコのような悪臭がする場合は、重度の歯周病のほか、腎臓や胃腸の病気なども疑われます。
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