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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
昨今は、多くの宿泊施設で「愛犬歓迎!」を謳っていますね。しかし、どれほど犬の受け入れ体制が万全でも、ささいなトラブルはつきもの。今回は宿泊先で起こるありがちなトラブルの解決法や、あると便利な持ち物などをご紹介します。
目次
- カーペットの上でオシッコを!
- 居場所がない?部屋でうろうろ
- フードを食べてくれない
- 部屋でワンワンと鳴いてしまう
カーペットの上でオシッコを!
人でさえ、慣れない場所には少し緊張するもの。犬ならなおさらです。トイレのしつけが完璧でも、初めての旅行先ではそそうをしてしまうこともあるでしょう。
愛犬のそそうを防ぐには、まず宿泊先に入る前に排せつをさせることです。そして、宿泊先のロビーなどでは、抱っこやクレートに入れるなどして、フリーにさせない工夫をしましょう。愛犬の排せつのリズムを掴んでおき、「そろそろかな」と感じたら、トイレに誘導してあげるのも有効です。
また、万が一に備えてペットシーツなどは多めに持参し、トイレ以外で排泄しそうになったらすかさずペットシーツを敷いたりできるようにしておきましょう。
居場所がない?部屋でうろうろ
知らない場所で宿泊するとなると、やはり犬はそわそわしがち。どこで休んでいいのかわからず、長時間部屋をうろうろしてしまうこともあります。
そんなときに使い慣れた毛布やベッドがあると、愛犬が安心できるかもしれません。そういうアイテムがあるのなら、旅先に持ってきた方がいいでしょう。
また、ふだんからクレートで休む習慣をつけておくことも大切です。安心スポットになるだけでなく、万が一の災害時にも役立ちます。
フードを食べてくれない
いつもと場所が違うと、フードを食べてくれなくなる子もいますが、健康な犬の場合は1日程度なら食べなくても問題ありません。2日目になれば、空腹に釣られて食べるようになる子も多いようです。
しかし、食事管理が必要な子は要注意です。「これなら絶対に食べる!」というおやつなどを用意して、いざというときに使いましょう。
部屋でワンワンと鳴いてしまう
外の物音や他の人の声などに反応し、いつも以上に吠えてしまう犬もいます。不安から吠えてしまう場合も多いので、この部屋は安全だと思ってもらうことが一番の対策です。
宿泊先の部屋に着いたら、しばらく飼い主さんが優しく寄り添い部屋でくつろぎます。落ち着いたら、エネルギーを発散させるためにも少し外で散歩をしてまた部屋へ。何度か繰り返し、宿泊する部屋が安全だと感じてもらえるようにしましょう。
旅行先ではできるだけ愛犬と一緒にいるようにし、愛犬を不安にさせないようにしてくださいね。
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