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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
日本には「動物愛護管理法」という法律があり、動物を守り人と共生するためのさまざまなルールが定められています。この法律では、犬の飼い主さんとして果たすべき責任についても言及されていますので、ぜひこの機会に学んでおきましょう。
目次
- 「動物愛護管理法」とは
- 愛犬の健康・安全を保ち周囲に迷惑をかけないこと
- 愛犬の迷子対策と身元表示をすること
- むやみに繁殖を行わないこと
- 最期まで適切に飼育すること
「動物愛護管理法」とは
「動物愛護管理法」とは、動物の愛護や管理を通じて、人と動物の共生社会を目指すことを目的に制定された法律です。動物愛護の理念とともに動物が安心して生きていけるよう、動物福祉の観点からさまざまな指標が掲げられており、犬を飼育するうえで飼い主さんが果たすべき責任についても定められています。
愛犬の健康・安全を保ち周囲に迷惑をかけないこと
飼い主さんには、愛犬が健康で安全に暮らすために適切なお世話を行うとともに、周囲に迷惑をかけないことが求められています。狂犬病などの人獣共通感染症を予防するために、愛犬にワクチンを受けさせることなども飼い主さんの責務です。
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愛犬の迷子対策と身元表示をすること
愛犬が迷子になった場合、愛犬自身が危険にさらされるだけでなく、周囲に迷惑をかける可能性も考えられます。そのため、戸締りの徹底やリードでつなぐなどの対策が必要です。万が一、愛犬が逃げ出した場合や災害時などにスムーズに飼い主さんのもとへ帰れるよう、マイクロチップや迷子札などを装着し、愛犬の身元表示を明確にすることも重要です。
むやみに繁殖を行わないこと
むやみな繁殖により飼育頭数が増えすぎると、一頭一頭にお世話が行き届かなくなったり、災害時の同行避難が困難になったりといった弊害が生じます。そうならないためにも避妊・去勢手術を受けさせることも、飼い主さんの責任のひとつです。
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最期まで適切に飼育すること
犬を迎えたら、愛犬が命を終えるその日まで、愛情をもって飼育することが飼い主さんの責任です。そのためにも、愛犬と飼い主さんのライフプランを見通したシミュレーションをしておくことが大切です。
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