病気・健康
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犬の去勢手術は必ずしもしなければならないものではないので、手術のやり方や費用、メリット・デメリットなどを比較しながら検討するのがおすすめです。そこで今回は、犬の去勢手術のやり方やメリット・デメリット、手術するのに適正な時期などについて解説します。
目次
- 犬の去勢手術ってどんな手術?
- 犬の去勢手術のメリット・デメリット
- 犬の去勢手術の時期
犬の去勢手術ってどんな手術?
去勢手術とは、犬の精巣を取り除くことで、繁殖能力をなくす手術です。通常は1時間もかからない手術で傷口も小さく済みます。しかし全身麻酔が必要となるため、手術前には麻酔を安全にかけることができるのか、検査する必要があります。
なお、動物病院にもよりますが、去勢手術の費用の目安は4万円前後。預けた当日に手術をして、翌日に退院するケースが多いようです。
犬の去勢手術のメリット・デメリット
犬の去勢手術には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
去勢手術のメリット
- 早めに手術を行うことで、マーキングなどの雄特有の問題行動を予防できる場合がある
- 精巣腫瘍や前立腺肥大、肛門周囲腺腫、会陰(えいん)ヘルニアといった病気の予防につながる
- しつけのトレーニングがしやすくなる
- 発情に伴う興奮やストレスを予防できる など
去勢手術のデメリット
- 繁殖(交配)が不可能になる
- 太りやすくなることがある など
犬の去勢手術の時期
犬の去勢手術の適正な時期は、性成熟する前の生後5~9ヵ月くらいです。また、マーキングを始める前(生後6カ月くらい)に去勢手術を受けることで、マーキングを予防しやすくなるともいわれているので、去勢手術を受けると決めたら、なるべくはやく獣医師に相談するようにしましょう。
ただし、大型犬の場合は、去勢手術を受けるタイミングがはやすぎると、骨の成長バランスが崩れてしまうことがあります。最低でも生後10ヵ月くらいまで待ってから去勢手術を行うのが一般的ですので、獣医師と相談しながら時期を決めると良いでしょう。
初稿:2020年2月28日公開
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