更新 ( 公開)
世の中には「犬バカ」という言葉が存在します。犬を飼っている人(=犬飼いさん)なら誰でも一度は「自分は犬バカかも?」と思ったことがあるのではないでしょうか。
犬が好き過ぎるがゆえの行動は、犬飼いさん同士ではほっこり笑いのネタでありながら、時には非常識に思われることも?この調査では全国の男女800名にアンケートを実施し、犬バカの実態を探ってみました。
目次
- 『犬飼いあるある調査』の概要
- 愛犬には「さすがママの子ね」と褒める
- 犬の「エサ」ではなく「ごはん」
- 愛すべき飼い主さんをタイプ別にご紹介する新コンテンツがスタート
『犬飼いあるある調査』の概要
犬を飼った経験のある人の約7割が「犬バカ」の自覚あり
今回アンケートに協力してくれた男女868名のうち、約65%が犬を飼った経験のある人でした。そのうち実に約70%以上の人が、自身を「犬バカ・親バカ」だと思ったことがあると回答。では、具体的にどんな行動を犬バカだと思い、思われるのでしょうか。
▼犬バカの境界線はどこ?
下記の、犬を愛する人にありがちな行動や心理10項目について、犬を飼ったことのある方とない方両方に、理解できるかできないかを回答していただきました。
<今回の質問項目>
1.うちの子が一番可愛いと思っている。
2.犬のことを「うちの子」と呼んでいる。
3.犬に対して自分のことを「ママ」または「パパ」と呼ぶ。
4.犬に話しかける時、赤ちゃん言葉を使ってしまう。
5.犬の洋服やおもちゃをたくさん買い与えている。
6.自分の食事よりも犬の食事に気を使っている。
7.自分のベッドで犬と一緒に寝ている。
8.出かける時は必ず犬も連れて行く。
9.外食をする時は、自分の好みよりも犬連れ可のお店を優先する。
10.犬を見かけるとつい話しかけてしまう。
ご自身に当てはまる項目はどのくらいありますか?また、理解できない行動はありましたか?ご自身の回答と照らし合わせながら、次のアンケート結果をご覧ください。犬飼い経験者と、犬飼い未経験者の感覚の違いも注目です。
愛犬には「さすがママの子ね」と褒める
両者とも8割以上の人が理解を示しています。犬飼い経験者の6割以上は「うちの子が一番可愛い」と思っているのです。犬飼いの皆さんはこれからは謙遜不要、自信を持って「うちの子No.1」と公言できそうですね。ハートの強さは必要ですが。
<回答者のコメント>
・ふれあい動物園や他の犬と接する機会があっても、そこにいる子たちもかわいいけれど、家に帰るとうちの子がやはり可愛いと感じる(30代女性)
・うちの子が世界一可愛いと公言している(40代女性)
・一日に何度も、毎日顔合わせる度にかわいいねーと言ってしまう。(40代女性)
・愛犬に可愛い可愛いと浴びせすぎて、「そんなの知ってる」と言わんばかりの表情をされます。(40代男性)
当たり前のことすぎて、なぜこの質問が犬バカ扱いされるのか、わからない犬飼いさんもいるかもしれません。犬飼い経験者の半数が愛犬を「うちの子」と呼んでいるという結果に。犬飼い未経験者でも75%が理解を示していますので、これは犬バカとは言えないという判断でよろしいですね。ただし、うちの子=うちの子供=人間の子供と解釈される場合もありますので、会話の文脈には気をつけましょう。
<回答者のコメント>
・相手が「うちの子がトイレ上手にできるようになった」と話すので、てっきりトイトレ中の子供の話なのかと思って聞いていたら、飼い犬の話だった(笑) (40代女性)
・「うちの子は3姉妹」と話す知人。三女は犬だけどな。(30代男性)
実際にママ・パパと呼んでいる人は全体の4分の1程度ではあるものの、犬飼い経験者の68%が「理解できる」と回答。一方で犬飼い未経験者の60%が「理解できない」と回答し、両者の差が明確に出ました。愛犬は我が子同然と思っていることの表れと言えそうですが、犬飼い未経験者からすると理解し難い「犬バカ」行動と言えそうです。
<回答者のコメント>
・愛犬がお利口さんだと、「さすがママの子ね」と褒めている。(50代女性)
・パパママと呼び合っているご夫婦に(^-^;)となる。(40代女性)
・産んでくれた母犬の存在に感謝しつつも、愛犬の可愛さあまり自分が産んだのではないかと錯覚してしまう。(30代女性)
犬飼い経験者、未経験者共に半数以上の人が「理解できる」と回答。赤ちゃん言葉に限らず、犬や小さい子供など、対象が「小さい・可愛いもの」になると無意識に高い声で話しかけている人は多いかもしれませんね。犬飼い経験者で「理解できない」と回答した方の中にも、気づかぬうちに赤ちゃん言葉を使っている人もいるのでは?
<回答者のコメント>
・『これは欲しいでちゅかぁ?』と犬に聞きながら買い物をしている飼い主に(⌒-⌒; )です。 (20代男性)
・普段は厳格な父が、飼い犬に赤ちゃん言葉で話しかけているのを目撃した時はゾッとした。(10代女性)
・愛犬を抱っこするとつい、赤ちゃんをあやす様に揺らしたり寝かしつけるかのようにトントンしてしまうのが癖。(50代女性)
こちらもそれぞれ理解度が高い結果に。愛犬に喜んでもらいたくて、犬グッズに投資する飼い主さんの行動は周りからは理解されているようですが、実は飼い主さんご本人は本音では「自己満だと分かっている。。。」ようです。大丈夫。きっと、わんちゃん達に気持ちは届いているはず。
<回答者のコメント>
・全然遊んでくれないが、賢くなって欲しいという思いで知育玩具を沢山買い与えている。(30代女性)
・犬の洋服を何十着も持っている友人がいる。専用のクローゼットまである。(50代女性)
・自分の好みの洋服を見つけるとつい買ってしまうが、犬は迷惑がっている節がある。(40代女性)
・出張の時は、犬の分のお土産ももれなく買って帰る。(50代男性)
犬の「エサ」ではなく「ごはん」
両者とも「理解できる」の回答が過半数となりました。特に犬飼い経験者の3割以上の人が、実際に自分の食事よりも愛犬の食事に気を使っているという事実に注目です。愛犬にいつまでも健康でいてもらうため、食事に気を使うのは当然のことですね。最近は、犬のご飯も選択肢が増えていることが数字に影響しているかもしれません。そこには、自分を犬バカだと自覚しつつ、愛犬のことを思う飼い主さんの努力も伺えます。
<回答者のコメント>
愛犬の食費のために、自分は割引弁当を食べている。(30代男性)
自分の食事はケチっても、犬のご飯は出来る限り良いもの、喜んでくれるものを与える。(50代女性)
犬の「エサ」と言うと不機嫌になる人がいる。エサではなく「ごはん」だそうだ。(40代男性)
犬飼い経験者の3割以上の人が実際に愛犬と一緒に寝ているという結果に。犬飼い未経験者も半数以上が理解を示すも、人と同等の扱いをするということに違和感を持つ人も。防災の観点からは、普段からクレートやハウスレストが望ましいとされており、賛否両論あります。とはいえ、一緒に寝ることでお互いに安らぐという犬飼いさんも多いのかもしれません。
<回答者のコメント>
・うちの犬は飼い主より先に寝室に行って、飼い主の枕の上を陣取っている。(30代女性)
・犬がベッドの足元側で寝ているので、自分は犬を蹴らないように足を折り曲げてコンパクトに寝る癖がついた。(40代男性)
・ベッドで一緒に寝るだけでなく、お風呂まで一緒に入っている。(40代男性)
・冬は湯たんぽがわりになってくれる。可愛い寝顔を見ながら寝られるのが幸せ。(50代女性)
愛犬は家族の一員なので、出来るだけ一緒に連れて行きたいと思っている犬飼いさんは多いようです。犬飼い未経験者も理解を示す傾向にはあります。ドッグフレンドリースポットがもっと増えて欲しいものですね。
<回答者のコメント>
・昼間、犬だけで留守番させる時、寂しいからとテレビと部屋の電気はつけっぱなしにして出掛ける友人がいる。(60代女性)
・旅行の計画は犬優先で立てる。宿はもちろん、近隣の観光スポットに犬OKなところがあるか必ずチェックする。(20代女性)
・暗くなる前に帰らなきゃと思うし、お留守番中犬が暑くないか、寒くないか気になってしまう(40代女性)
こちらは両者とも大差がない結果となりました。犬OKの飲食店自体がまだまだ少ないので、選択肢も少ないとなれば犬連れを諦めるか、食べたいものを諦めるか悩ましいところだと思います。
<回答者のコメント>
・犬連れを優先して外食するが、店内犬OKのお店が少ない。夏はバテながら冬は凍えながら、テラス席を利用している。(30代女性)
・犬OKの飲食店をSNSなどでチェックして、週末に愛犬と食事に出かけるのが楽しみです。(20代女性)
・犬がお店に入れない場合は、犬の子守をしつつ家族と交代で食事をとることもある。(50代男性)
犬飼い経験者のあるある行動ですよね。当然理解度は高い上に、実に4割以上の犬飼いさんが、他者のわんちゃんに話しかけているという結果に。そして意外にも、この行動は犬飼い未経験者にもある程度受け入れられています。わんちゃんは幸せを運んできてくれるだけでなく、人と人とをつなぐパイプ役にもなってくれるようです。
<回答者のコメント>
・うちの犬は道行く近所の人や、訪問者みんなに愛されている。近所のアイドルだと思っている。(30代女性)
・犬をきっかけに、散歩中に交流する犬友さんができた。(40代女性)
・飼い主さんには気持ち悪いと思われるかもと思いつつ、犬好きなあまり散歩中の犬に話しかけてしまう癖がある。(20代女性)
・他所の家の犬にも平気で話しかける人は犬バカだと思う。普通人がすれ違っても話しかけないのに、なんで犬がいるってだけで社交的になるのか不思議。(20代男性)
犬飼い未経験者も寛容的?!犬バカは意外と理解されている。
今回のアンケートでは、犬飼い経験者と未経験者との理解度には大差がないという結果に。且つ、それそれの犬飼いあるあるエピソードについて、ほぼ半数以上の人が理解を示す結果となりました。犬バカだなあと思い思われつつも、飼い主さんのわんちゃんへの愛情表現は周りに理解されているようです。
愛すべき飼い主さんをタイプ別にご紹介する新コンテンツがスタート
様々な犬バカな言動を紹介してきました。WanQolでは愛すべき飼い主さんをタイプ別にご紹介する新コンテンツがスタート!SNSで話題の人気イラストレーターいぬころさんの連載企画「変な飼いヌシ図鑑」の連載に加え、「変な飼いヌシ図鑑」では可愛い犬たちと一緒にいるとついつい謎な行動をとっている飼い主に「◯◯ヌシ」と名前をつけてご紹介するコレクション。是非こちらも覗いてみてくださいね。
犬を前にすると…⁈変な飼いヌシ図鑑『No.001 アカチャンコトバツカイヌシ』
https://magazine.cainz.com/wanqol/articles/funny_dogowners01