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2021年株式会社ホームトリマーを設立、代表取締役に就任。人材業界の経験を活かし、トリマーの就労環境の改善、およびトリマーと犬の飼い主の幸福度向上を目指す。
自宅出張専門のトリミングサービス「ホームトリマー」とは?
目次
- 毛をカットして整えるだけじゃない。犬の「トリミング」の必要性
- トリマーの業界の課題。高い離職率がサービス品質の向上を阻害?
- 飼い主の希望と、トリマーのキャリア継続が叶ったスタイル「自宅出張」
- 愛犬の健康と安全を第一に。厳しい採用基準と教育で高品質なサービスを提供
- 飼い主・愛犬・トリマー。自宅だからこそ生まれる信頼関係
- ワンクォール限定クーポン
毛をカットして整えるだけじゃない。犬の「トリミング」の必要性
シャンプーやトリミング、爪切りや耳掃除など、愛犬の体を清潔に保ち、病気やケガの予防にも欠かせないお手入れ。
犬種にもよりますが、自宅で行うのはなかなか大変なので「行きつけのトリミングサロンでプロのトリマーにお任せしている」という方も多いのではないでしょうか。
トリミングは、犬の見栄えを良くするための毛のカット行為だと思われる方もいるかもしれません。しかし実際には、見栄えだけでなくノミ・マダニの寄生や皮膚病、けがを防ぐために欠かせない健康管理としての側面もあります。
特に毛の長い犬種はカットを怠ると、口や肛門の周りの毛に汚れが付いて雑菌が発生しやすくなったり、目の周りの毛が伸びすぎて視界を遮り、結膜炎など目のトラブルの原因になってしまうこともあるので、定期的なトリミングが欠かせません。
また、トリミング中は犬の体をくまなく触るため犬の体の異変に気付きやすく、トリミングが病気発見のきっかけになることもあります。その意味で、飼い主さんにとってトリマーは愛犬の健康を守るパートナーの一人と言っても過言ではありません。
では、高い技術を持ち、かつ愛犬と相性の良いトリマーと出会うには、どうすればいいのでしょうか。
その悩みを解消してくれるサービスとして注目を集めているのが、急成長中の自宅出張専門トリミングサービス『ホームトリマー』です。
具体的にどのようなサービスが受けられ、愛犬にどんなメリットがあるのでしょうか。創業者で現社長を務める山瀬穂高さんにお話を伺いました。
トリマーの業界の課題。高い離職率がサービス品質の向上を阻害?
山瀬さんが自宅出張専門トリミングサービス「ホームトリマー」を設立したのは2021年秋のこと。
「実は、私はこれまで一度も犬を飼ったことがないんです。もちろん、犬は大好きなんですが、好きだからビジネスにしたというわけではありません」という山瀬さん。
起業のきっかけは、「トリマーを取り巻く就労環境に疑問を抱いたから」だといいます。
当時、人材関連の事業を手掛ける企業で働いていた山瀬さん。あるとき業務の一環としてトリマーに話を聞く機会がありました。
「もちろんトリマーの存在は知っていて、犬好きな方が楽しく働いている印象を持っていました。でも、彼女から聞いた話は想像とはまったく違うものだったんです」
そこでいろいろな人に話を聞くなどして、トリマーの就労環境について調べてみたところ、次のような問題点に気付いたといいます。
- 一般的にトリマーは給与が低く、ベテランでも年収250万円前後。
- 生活苦から他の仕事に転職してしまうケースが多い
- 働き方に柔軟性がなく、基本的に1.サロン勤務、もしくは2.開業の2択である
- サロン勤務は子育てや介護と両立が難しく、離職してしまうケースが多い
- サロンでの人間関係に悩んで辞めてしまうケースも多い
- 開業には高額な設備投資や家賃がかかり、経済的なリスクが大きい
「せっかく『大好きな犬に関わる仕事がしたい』という志をもって資格を取り、技術を磨いているのに、トリマーの努力や情熱が十分に評価されていないんです。この現状を知り、単純にすごくもったいないなと感じました」
トリマーの就労環境が悪ければ、高品質なサービスを維持することが難しくなります。それは飼い主さんや犬にとっても大きな損失になります。
だからこそ、トリマーさんが安心して働き続けられる体制を作れば、トリマーさんも飼い主さんも、そして犬たちももっとハッピーになるんじゃないか、と山瀬さんは考えました。