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日本ヒルズ・コルゲート株式会社所属の獣医師。主に動物病院のスタッフ向けに院内セミナーを通して、栄養に関する情報、フードの大切さを伝えている。
多くの飼い主さんを悩ませる、ペットフード選び。種類がすごくたくさんある上に、同じ商品にドライとウェットの2タイプがあるケースも! 含まれている栄養素が同じ場合、ドライとウェットのどちらを選べばいいのでしょうか? ペットフードに詳しい日本ヒルズ・コルゲート株式会社所属の獣医師・粂井未紀先生に教えていただきました。ヒルズのフードをお得に試せるキャンペーンは、記事の文末をチェック!
目次
- 病気の犬のために生まれた世界初の「疾患管理フード」がルーツ
- 900頭以上の社員犬・猫と一緒に、ペットに必要な栄養を研究!
- 単一のフードだけにしない、「ミックスフィーディング」が理想
- 犬が喜ぶウェットフード。水分補給や備蓄食などのメリットも
- ウェットとドライの割合もすぐに調べられる! ヒルズの「給与量プログラム」
- 小型犬専門の研究施設も設立しヒルズの小型犬用ウェットフードが誕生
- ヒルズのフードをお得に試せるキャンペーンを開催中!
病気の犬のために生まれた世界初の「疾患管理フード」がルーツ
——やってきたのは、粂井先生が勤務する「日本ヒルズ・コルゲート株式会社(以下ヒルズ)」。ヒルズといえば、動物病院でも扱われている高品質なペットフード「サイエンス・ダイエット」が有名ですよね。
粂井未紀先生(以下、粂井):ありがとうございます。ヒルズはもともと、1948年にアメリカの獣医師マーク・モーリス・シニア博士が腎臓病の犬のために作ったペットフードが原点なんです。
——1948年というと、今から75年も前! そんな時代に、すでに犬の健康を考えてペットフードが作られていたとは驚きです。
粂井:当時マーク・モーリス・シニア博士が開発した缶入りのペットフード「プリスクリプション・ダイエット〈犬用〉k/d」は、獣医師が処方する世界で初めての犬専用の疾患管理フード(※1)だったんですよ。
粂井:博士は、健康面に問題のある動物の生活を改善するために、栄養学が応用できるという信念から、ペットフード作りに取り組みました。
さらに博士の想いは息子フランク・ジュニア博士にも引き継がれます。ジュニア博士は1968年にペットの健康を守るために予防に焦点を当てた健康食ブランドを立ち上げました。これが、「サイエンス・ダイエット」シリーズです。
(※1)https://www.hillspet.com/about-us/our-history?lightboxfired=true
900頭以上の社員犬・猫と一緒に、ペットに必要な栄養を研究!
——50年以上も前から食べ物による病気予防に注目していたなんて、すごいですね。「サイエンス・ダイエット」シリーズを始め、ヒルズのペットフードには、どんな特徴があるのですか?
粂井:最大の特徴を一言でいうと、サイエンス、つまり科学に基づいて作られているという点です。
そのヒルズのフード作りを象徴するのが、アメリカ・カンザス州にある「ヒルズ・グローバル・ペットニュートリションセンター」です。このセンターは広さが約73万㎡(東京ドーム約15.6個分)もあります。ヒルズの大切な社員である約900頭もの犬と猫とともに、さまざまな研究が行われているんですよ。
——900頭も! すごく可愛い社員さんたちですね(笑)。写真を拝見すると、研究所というより広大な公園みたいで、とても素敵な場所! 犬たちものびのびと走り回っていますね。ここでは具体的に、どんな研究が行われているんですか?
粂井:この研究所の目的は、ヒルズのすべての製品にペットにとって適正な栄養価が含まれるようにすること。そのために例えば次のような研究が行われています。
- ヒルズ独自の高度な品質水準を満たすため、成分を分析する
- 健康な便に配慮するため、ペットたちのおならを分析する
- ペットが好むフードの香り、味、食感を研究する
——おならの分析まで! すごいですね(笑)。ここまで科学的に裏付けられたフードなら、安心してペットに与えられますね。
粂井:そうなんです。ペットが栄養のあるフードを美味しそうに喜んで食べてくれると、飼い主さんの満足感・安心感UPにも繋がるんです。その意味でも、飼い主の皆さんにはペットに適したフードを、上手に選んでいただきたいなと思います。