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ドッグフードには目的別にさまざまな種類があり、与え方などをまちがえると、肥満や病気の原因になるので注意が必要です。そこで今回は、ドッグフードの種類やドライフードとウェットフードの違いなど、犬の食事を正しく与えるための基礎知識を解説します。
目次
- ドッグフードの基礎知識(1)「総合栄養食」について
- ドッグフードの基礎知識(2)ドライフードとウェットフードの違いについて
- ドッグフードの基礎知識(3)「療法食」について
- ドッグフードの基礎知識(4)ドッグフードを与える量について
ドッグフードの基礎知識(1)「総合栄養食」について
「総合栄養食」とは、新鮮な水とともに適量与えるだけで、その犬にとって必要な栄養素を摂取できる、主食とすべきドッグフードのこと。年齢や健康状態などに合わせて、必要な栄養基準が設けられているので、愛犬に合ったものを選んであげることが大切です。質の高い「総合栄養食」の普及は近年の犬の寿命が長くなった要因の一つとも言えます。
なお、「総合栄養食」のドッグフードには、水分の含有量によって、ドライフードやウェットフード、ドライフードよりも少ししっとりとさせたセミモイストフードなど、さまざまなタイプがあります。どのタイプを与えるのかは、それぞれの特徴などを比較して選ぶといいでしょう。
ドッグフードの基礎知識(2)ドライフードとウェットフードの違いについて
ドライフードとウェットフードの大きな違いといえば、先ほどご紹介した通り、水分の含有量です。ドライフードの水分量が10%以下といわれるのに対し、ウェットフードの水分量は70~80%程度と、その違いは歴然。
そのほか、ドライフードとウェットフードには、それぞれ以下のような特徴があります。
ドライフードの特徴
- 水分含有量が少なく、開封後もある程度保存がきく
- 比較的少量で効率よく栄養が摂取できる
- 機能性の選択肢が豊富
- ウェットフードよりも価格帯が下がる など
ウェットフードの特徴
- 水分量が多く、開封後は保存がきかない
- 食べることで水分補給にも役立つ
- 満腹感を得られやすい
- 食欲低下時にも食べてくれる場合がある など
なお、ウェットフードの中には、パッケージに「一般食」や「副食」、「その他の目的食」などと記載されたものもあります。これらは犬の主食になるものではないので、与える際は十分注意が必要です。
ドッグフードの基礎知識(3)「療法食」について
「療法食」とは、病気などを治療したり、体に負担をかけないようにしたりするために、獣医師の指示のもと与える、特別なドッグフードです。治療目的や病気に合わせて栄養バランスが調整されているので、与える期間や方法などは、獣医師の指導に必ず従うようにしましょう。
なお、「○○の健康に」などと記載された機能性フードもありますが、「療法食」とは大きく目的が異なりますので、代用しないでください。
ドッグフードの基礎知識(4)ドッグフードを与える量について
正しい方法で愛犬に食事を与えるためには、愛犬に合ったドッグフードの量について知ることも重要です。ドッグフードの適量は、その犬の年齢や体重、与えているドッグフードの種類などによっても異なりますので、与える前は必ずパッケージに記載されている給餌量の目安を確認しましょう。
なお、給餌量の目安に記載された体重は、現在の体重ではなく愛犬の「理想の体重」を参考にするようにしましょう。
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