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いつもそばにいるのに、どうして愛犬の病気はある程度進行するまで気づきにくいのでしょうか。ここでは、飼い主さんが愛犬の病気のサインを見落としがちな理由について解説します。病気の早期発見に役立てましょう。
目次
- 【1】病気の種類によっては症状が出にくい
- 【2】病気のサインを見逃しがちな箇所がある
- 【3】たまにある症状なら大丈夫という思い込みがある
- 病気を早期発見するためにできること
【1】病気の種類によっては症状が出にくい
内臓などの内部に病巣がある病気は、初期の頃に症状が出ないことが多いです。そのため食欲や飲水量の変化、咳などの症状があらわれるときには、ある程度病気が進行していたということも少なくありません。
人は症状が表に出なくても「お腹がシクシクと痛い」といった体の違和感を伝えることができますが、犬は言葉で伝えることができないので、より発見が遅くなるのでしょう。
【2】病気のサインを見逃しがちな箇所がある
体の特徴が原因で、病気のサインを見逃してしまうケースもあります。例えば被毛の長い犬の場合は、お腹の腫れなどを外見から見ることが難しく、腫れた部分にふれたとしても見逃してしまいがちです。また口腔内の病気は、犬が大きく口を開けてくれないと奥まで見ることができないため、腫れや腫瘍になかなか気づけないでしょう。
【3】たまにある症状なら大丈夫という思い込みがある
犬の場合は重い病気が隠れていても、出てくる症状が「嘔吐、下痢、食欲不振」であることが多いです。そのため少し異変を感じても、飼い主さんがたまにあることだから問題ないと思い込んで、病気のサインを見逃してしまうことがあるのです。
病気を早期に発見するためには、「フードを食べているから大丈夫」「たまに下痢するのはいつものこと」「元気がないのは年のせい」といった思い込みをしない方がよいです。1、2日で改善しない、短い間隔で症状が出るなどの場合ははやめに動物病院で受診しましょう。
病気を早期発見するためにできること
犬は人よりもはやいスピードで年をとるため、体が変化するスピードもはやいです。そのためどんな病気でも、はやく気づいて対処することが重要になります。これから紹介する2つの習慣を取り入れて、病気の早期発見につなげましょう。
若いうちから定期健診を受ける
病気の発見には、定期健診が大切です。健康な状態を把握しておくことでいざというときに異常を見つける手がかりになります。愛犬が若くて元気なうちから定期健診を受けておきましょう。
愛犬がかかりやすい病気を知っておく
どんな病気があるのか知っておくことで、ささいな兆候がつかめます。愛犬の犬種や年齢ごとになりやすいとされている病気を知っておけば、意識して愛犬と接するようになるので、病気のサインに気づきやすくなるでしょう。
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