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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
ドッグフードはその目的別に、「総合栄養食」「療法食」「間食」「その他の目的食」と、4つの種類に分けられ、パッケージに表示されているのをご存じですか? 今回は、4種類それぞれの特徴について解説。これらの違いを理解し、正しく食事を与えましょう。
目次
- ドッグフードの種類(1)「総合栄養食」
- ドッグフードの種類(2)「療法食」
- ドッグフードの種類(3)「間食」
- ドッグフードの種類(4)「その他の目的食」
ドッグフードの種類(1)「総合栄養食」
「総合栄養食」とは、主食として与えるドッグフードのこと。指定された成長段階の健康が維持できるよう、栄養基準が設けられているため、新鮮な水とともに毎日適量与えるだけで、愛犬の栄養管理ができます。
なお、「総合栄養食」には、特定の犬種のかかりやすい病気などに配慮した「犬種別フード」や、体重管理や気になる健康ポイントに応じた「機能性フード」など、さまざまな種類があるので、愛犬に合ったものを選んであげましょう。
ドッグフードの種類(2)「療法食」
「療法食」とは、特定の病気や健康状態の犬に対応するため、主食として特別に栄養バランスが整えられたものです。病気の治療・予防などを、栄養面からサポートすることを目的としたドッグフードなので、獣医師の指示に従いながら与える必要があります。
なお、先ほどご紹介した「機能性フード」は、「療法食」の代わりにはなりませんので注意してください。
ドッグフードの種類(3)「間食」
「間食」とは、おやつやごほうび、コミュニケーションの手段として犬に与えるもの。ジャーキーやボーロ、チーズなどがこれに当たります。
愛犬に「間食」を与えるときは、1日に必要なエネルギー量の10~20%にとどめ、栄養バランスが崩れないように注意することが大切。また、「間食」を与えた日は、その分主食となる「総合栄養食」の量を減らすのもポイントですよ。また病気や特定の体質のために療法食を与えている場合は「間食」は自分の判断では与えてはいけません。必ずかかりつけの獣医師に相談し、指示に従うようにしましょう。
ドッグフードの種類(4)「その他の目的食」
上記3つ以外のドッグフードのことを、「その他の目的食」といいます。表示方法はさまざまで、「一般食」「副食」「栄養補完食」と記載される場合も。
嗜好促進のおかずタイプのドッグフードや、サプリメントなどがこれに当てはまりますが、おかずタイプの場合は、「総合栄養食」とまちがえやすいので、与えるときは注意しましょう。
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