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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
大きな体と優しげな顔つきが特徴的な、バーニーズ・マウンテン・ドッグ。今回は、バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格や特徴、しつけのコツやかかりやすい病気などを解説します。
目次
- バーニーズ・マウンテン・ドッグってどういう犬?性格や体の特徴
- バーニーズ・マウンテン・ドッグのしつけ方とは?
- バーニーズ・マウンテン・ドッグがかかりやすい病気
バーニーズ・マウンテン・ドッグってどういう犬?性格や体の特徴
バーニーズ・マウンテン・ドッグの歴史
スイス原産の大型犬である、バーニーズ・マウンテン・ドッグ。かつては農場でミルク缶を運んだり、周囲を警戒して家畜を保護したりといった働きをしながら、人の良きパートナーとして生きてきました。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの性格と飼い方
ファームドッグとしての経験からか、まわりを観察しながらその場の状況に合わせて行動することが得意。人の指示がなくても、自分の判断で動くことができるとても賢い犬種です。そのため、油断していると飼い主さんと愛犬の立場が逆転しがち。手綱は飼い主さんがしっかりと握り、一貫性のあるしつけを心がけましょう。
バーニーズ・マウンテン・ドッグの体の特徴
大型犬だけあって、体はかなり大きめ。成犬になると、体高が60~70cm程度まで成長します。毛色は、ブラック・タン・ホワイトのトライカラー。光沢のある長毛が美しく、しっぽはふさふさしています。
バーニーズ・マウンテン・ドッグのしつけ方とは?
昔は、農場で荷車を引っ張っていたバーニーズ・マウンテン・ドッグ。現代においても、たまに引っ張り癖が顔を覗かせることがあります。大型犬のため、散歩中急にリードを引っ張ったり、その勢いで通行人に飛びかかってしまったりしたら、かなり危険。
そういったトラブルを防ぐためにも、「待て」や「付け」といった、動きを制御するしつけは不可欠です。子犬の頃からアイコンタクトや指示しつけをしっかりと訓練をすれば、愛犬との絆も深まりますよ。
バーニーズ・マウンテン・ドッグがかかりやすい病気
バーニーズ・マウンテン・ドッグがかかりやすい病気の中から、特に気をつけてあげたい代表的なものを2種類紹介します。
熱中症
スイスの寒い地域が原産の犬種ゆえ、被毛の量が多く寒さに強い反面、暑さにはとても弱いという特徴があります。バーニーズ・マウンテン・ドッグにとって、日本の夏はかなり過酷といえるでしょう。暑い時期は、室内にて冷房・扇風機・犬用の冷感グッズなどをフル活用し、涼しく過ごせる環境づくりをしてあげてください。
胃捻転
胃がねじれて壊死や循環障害を引き起こし、最悪の場合は死に至る恐ろしい病気です。大型犬がなりやすく、また水のがぶ飲みや早食い、食後に激しい運動をするとおこりやすいとされているため、食後2~3時間は休ませ、散歩はその後に行くようにしましょう。
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