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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬の時期は、何もかもが初めての体験。この時期の犬は不安を感じやすく、鳴いたり吠えたりしがちです。しかし放っておくと、愛犬にガンコな吠えグセがついてしまうことも。今回は子犬が吠える理由と、その対策やしつけ方法ご紹介します。
目次
- よくある子犬の夜鳴き! その対策って?
- かわいいけどキケンなおねだり吠え……しつけ方は?
- 興奮して吠える子犬はしつけでクールダウンさせて
よくある子犬の夜鳴き! その対策って?
子犬期によく見られる夜鳴き。これは犬を迎えた初日から起こりやすく、対策を誤ると一生続くおそれもあります。
子犬が夜鳴きをするのは、新しい環境で不安や寂しさを感じるためです。迎え入れた最初の1週間程度は、子犬のそばにやさしく寄り添い、安心させてあげると◎。新しい環境に慣れて落ち着いてきたら、少しずつ一頭でいることにも慣れさせてください。
また、子犬が夜に「キューン」と鳴いていると、「かわいそうだから」とつい様子を見に行ったり、サークルから出したり、一緒に寝たりしたくなりがち。しかし、そうすると犬は「鳴いたら飼い主さんが来てくれる」と学習してしまうため、ガマンするのが賢明です。
子犬がぐっすり眠れるよう、体の大きさに合ったクレートを用意し、暗くて静かな場所に置きましょう。クレートの上から布をかけると、さらにリラックスできます。
かわいいけどキケンなおねだり吠え……しつけ方は?
犬は「かまってほしい」「食べたい」などの要求を通すために吠えることもあります。キュンキュンとかわいく鳴いておねだりされると、ついこたえたくなってしまうもの。とくに子犬期は、「かわいいから」と甘やかしてしまいがちです。
しかし、そのまま要求にこたえ続けていると、犬は「吠えておねだりすれば聞いてもらえる」と覚えます。そうならないためにも、犬が吠えて何かを要求している間は、目を合わせず無視するのがよいでしょう。もちろん、水がない、ご飯の時間が遅すぎる、など子犬にとって不満のない環境を整えてあげていることが前提です。
子犬期には生理的な欲求や不安なども多くあるので、まずは子犬が望んでいることを察してあげてください。そのうえで、吠えるままに要求を叶えるのではなく、必ず「おすわり」などの号令をかけ、それに従ってから要求にこたえるようにしましょう。
興奮して吠える子犬はしつけでクールダウンさせて
成長過程にある子犬たちは、感情をどう制御すればいいかがわからないことも。ちょっとしたことにも激しく吠える場合があるので、興奮したらしつけでクールダウンできるよう、飼い主さんが教えてあげてください。
おもちゃで遊んでいるときなどに、子犬が「ウーウー」とうなり始めたら興奮しているサイン。この場合はおもちゃをいったん隠して、犬をおすわりさせます。犬が号令に従い、おすわりできたらまた遊んであげましょう。
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