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WanQol編集部が街角で出会った素敵な愛犬家とわんちゃんを紹介する《街角飼い主インタビュー》。今日はその特別版として、タレントのIMALUさんとその愛犬ウェルシュ・コーギーのバルーちゃんにご登場いただきました!
「物心ついた頃からなぜか無性に犬が好きだった」というIMALUさんに、わんちゃんとの暮らしについてお話をうかがいました。
目次
- WanQolイチオシの飼い主とわんちゃん
- 家族みんなが犬を苦手な中で…
- 愛犬の出産を通して“犬”への意識が変化
- あの小さかった子犬がカッコイイ先輩へと成長
- 飼い主だからこそ!一緒に暮らして知った犬の魅力
WanQolイチオシの飼い主とわんちゃん
愛犬データ
バルーちゃん/犬種:ウェルシュ・コーギー(9歳)
家族みんなが犬を苦手な中で…
-わんちゃんとの生活はどのくらいですか?
はじめに犬を飼い始めたのは、私が小学校2年生のとき。そこからずっとコーギーを飼っていて、犬とはもう20年以上一緒に生きていますね。
みんな女の子で、1代目の名前が“ルル”、2代目が“スー”。ルルとスーは親子で、ルルの遠いひ孫(スーの兄弟が産んだ子供)にあたるのが、このバルーちゃんです。
-わんちゃんを飼い始めたきっかけは?
私はものすごく犬が大好きな子供だったんです。思い返してもきっかけは分からないのですが、とにかく無性に大好き。そんな幼い頃の私はずっと『犬を飼うこと』を夢見ていました。でも、一緒に住んでいた祖母や母は動物が得意ではなかったこともあり、なかなか犬を飼わせてもらえなかったんです。
しかし犬が大好きでたまらなかった私は、サンタさんにもらった犬図鑑をひたすら毎日眺めたり、犬のぬいぐるみにそれぞれ名前とお誕生日を決めたり、リードを繋いでお散歩の真似事をしていたりと、犬に物凄い情熱を向けていましたね(笑)。
さらには、近所で飼われているわんちゃんの名前と犬種を全て把握し、脳内で勝手に犬マップを作っていました。そして、そのマップを頼りに「わんちゃんを散歩させてください」と、ご近所の方へお願いしてしまう始末。そんな私の様子を見かねて、「そんなに好きなら…」と家族も、とうとう犬を飼わせてくれる気持ちになったようです。
-なぜコーギーを飼ったんですか?
本当は大型犬を飼いたかったけど、初心者だからなぁと例の犬図鑑を見ながら悩んだのをよく覚えています(笑)。その当時、小泉今日子さんと午後の紅茶のCMに出ていたコーギーを見て、コーギーが候補に急上昇。そんな矢先に、たまたま出会ったのが1代目のルルちゃんでした。
-ようやく初めて飼ったわんちゃんの名前の由来は?
長年の念願叶っての犬。命名にも、相当気合が入っていましたね。なぜか、いつか犬を飼ったら“ルル”という名前にしたい!と思っていたんです。
だけど子供ながらに、一応家族の意見も聞き入れようと考えたみたいで『犬の名前投票』を行ったんです。その投票用紙の裏に「ちなみに私はルルがいいと思います」とちゃっかり自分の意見も書いた、なんともアンフェアな投票の中…晴れて“ルル”に決定(笑)。みんな私に気を遣ってくれて、満場一致でしたね。
愛犬の出産を通して“犬”への意識が変化
-わんちゃんを飼ってみて印象深かった思い出はありますか?
ルルの出産です。立ち会った当時、私はまだ小学6年生。どうしたらいいのか分からず焦ってしまっていたのですが、ルルは本能のままに赤ちゃんたちの臍の緒を切ったり、舐めて膜を取ってあげたり、誰に教わったわけでもないのにちゃんとお世話をしていたんですよ。
そのうえ、体が小さくて上手にお乳を飲めていない子にまで目を配り、きちんと面倒をみてあげていたのには驚きました。いつも他の子供達が飲み終わった後、ひとりその子を咥えて別の部屋に行き、ちゃんと個別の授乳タイムを設けてあげていたんです。一匹の犬が、子供を生んだ瞬間に立派な母になっていたその姿に、みんなが感銘を受けましたね。
出産を経験して自然と成長していくルルを見て、家族みんな“犬”に対する想いがガラッと変化したんです。
元々、動物が得意ではなかった母と祖母。母は犬を飼い始めた当初は軍手をはめて触っていたくらいなんです(笑)。一緒に暮らすうちにだんだんと慣れて触れるようにはなっていきましたが、最大のきっかけはやはりルルの出産だったと思いますね。
出産は、ルルにとって良い選択だったのかはわかりませんが、私たちにとってはすごく学びになる経験でした。
-そのうちの1匹を引き取られたんですね!
はい。2代目の“スー”は、その時の未熟児だった子です。小さかったから、『スモール』の“スー”にしました。まだ知っている「小さい」という意味の英語が『スモール』だけだったんですよね(笑)。
-親子犬2匹との相性はいかがでした?
意外とお互いに自立していましたね。特別べたべたしているわけではなかったし、それぞれ個性があって面白かったです。
ルルは、いつも胸を張って自分に自信がある様子で堂々と歩いていて、女王様みたいな子でした(笑)。中身は頼れるしっかり者で、色んな人の話をよく聞いているんです。自分の後ろで人が話していても、耳も後ろに向けてちゃんと聴いていましたね。
一方、スーはおっとりしていて寝坊助。冬になると猫みたいに布団に入って、人間が起こすまで寝ているほどのマイペース屋だったんです。
同じ犬でも1匹1匹に性格があって全然違うんだなって、初めて多頭飼いを通して改めて学びました。
あの小さかった子犬がカッコイイ先輩へと成長
-今の愛犬バルーちゃんとの出会いは?
ちょうど1代目のルルが脳腫瘍で亡くなってしまって1年が経った頃。ルルの子どもを飼っている人から「ルルちゃんと血の繋がる子が生まれたよ!」という連絡をいただいたんです。13年間も共に暮らしたルルとの別れから立ち直れず、また犬を飼うつもりはなかったのですが…急なご縁に惹かれバルーを迎え入れることにしました。
-先住犬スーちゃんとバルーちゃんはすぐに馴染めました?
いや〜バルーが来たばかりの時はどうなることかとヒヤヒヤしていましたね。スーもいい大人になっていたし、ずっと末っ子として育ってきたので、新しい子と接するとどうなるのか想像がつかなかったんです。
しかも、まだ子犬のバルーは「遊ぼう!」って誘ったり、スーの顔を舐め回したり、スーが咥えているボールをわざわざ奪いに行ったり。スーの気持ちなんてお構いなし。
そうする度に、スーはすごく怒るんです。吠えながら近づいていって、バルーが降参のへそ天をするまで、追いかけていました。はじめて見るスーの勢いづいた姿に「バルーが怪我をしてしまったら、どうしよう」と心配でしたね。
ただ、よく観察しているとスーはバルーを噛んでいないことに気付いたんです。口を開けて威嚇しているだけ。後輩のバルーに犬の上下関係を教え込んであげていたんです。あの小さかったスーがかっこよく下の子に教える姿が、とても新鮮でした。
それからというもの、バルーはスーのことを大尊敬!バルーにとって、スー先輩は憧れの犬のようです。なんでもスーのやることを真似してたんですよ(笑)。
スーは後年に脊髄の病気を患い、最期は車椅子生活。当時は祖母も車椅子の介護生活。そんな中、1人と1匹の車椅子利用者を連れて、みんなで行くにぎやかなお散歩が、今となってはいい思い出です。
飼い主だからこそ!一緒に暮らして知った犬の魅力
-憧れのわんちゃんと暮らして感じたことは?
1番は、犬ってこんなに表情があるんだ!っていうこと。飼っている人にしか分からない気がしますが、いじけているように見えたり、しらばっくれているように見えたり、時には笑っているように見えたり…本当に犬っていろんな顔をしますよね。
外出自粛が増えて変わったことなど…バルーちゃんとIMALUさんのお話はまだまだ続きます!