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犬の換毛期にお悩みの皆さんに朗報!今日は「抜け毛がごっそり取れる!」と評判の毛取りブラシ「ファーミネーター」の秘密について知るべく、ファーミネーターの輸入・販売を行うスペクトラム ブランズ ジャパン株式会社にやってきましたよ。
早速、担当の方をお呼びしましょう!
目次
- ブラッシングがもたらす愛犬への健康メリットとは
- 抜け毛の約8割はアンダーコートって知ってた?
- ブラッシングの手順と「ファーミネーター」の正しい使い方は?
- うちの愛犬にファーミネーターは使える?対応犬種をチェック!
ブラッシングがもたらす愛犬への健康メリットとは
ブラッシングって、犬の見た目が良くなるだけじゃなかった!
▼今回直撃取材に答えてくれたのはこの方
スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社
ペット事業部 ブランドマーケティング本部
アシスタントブランドマネージャー
鬼塚 春菜 さん
― 今日はよろしくお願いします。ちょうど換毛期の愛犬のブラッシングに悩んでいたので、いろいろ勉強させてください。
鬼塚さん:はい、何でも聞いてくださいね。ブラッシングについて、どんなお悩みがありますか?
―まず、ブラッシングの回数ですね。最近、おうち時間が増えて、うちの子と触れ合える時間も増えたのですが、愛犬の抜け毛が多くて、気が付くと洋服が毛だらけになってしまって・・・。今は1日に1~2回ブラッシングしているのですが、もっとこまめにブラッシングをしたほうが良いのでしょうか?
鬼塚さん:普段は、どんなブラシでブラッシングしていますか?
―一般的な愛犬用のスリッカーブラシやコームを使っています。
鬼塚さん:なるほど。では、普通のブラシやコームでの日常的なブラッシングに加えて、週に1回程度、ファーミネーターのような本格的な抜け毛取りブラシでのブラッシングをプラスしてみてください。定期的にしっかり毛を取り除いてあげれば、普段は1日1~2回のブラッシングで十分です。
ブラッシングには、犬の見た目をきれいにするだけでなく犬の健康にも良い効果があるので、「ファーミネーターでのブラッシング+日常のブラッシング」のセットを、ぜひ習慣にしてあげてください。
―え!ブラッシングには健康上のメリットもあるのですか?今までは単に犬の見た目をきれいにしたり、洋服やソファに毛が付くのを防ぐためにブラッシングをしていました・・・。
鬼塚さん:もちろん、見た目の問題も大切ですが、ブラッシングは皮膚の健康管理にも役立つんですよ。というのも、野生動物の場合は、屋外を活発に動き回るので、抜け毛が体に着いたままにはならないのですが、犬や猫のように人間と一緒に暮らしている動物は、なかなかそうはいきませんよね。抜け毛がついたままにしておくと汚れがたまりやすくなってしまうだけでなく、熱がこもって皮膚が蒸れ、かゆみや炎症といった皮膚トラブルの原因にもなってしまうこともあります。特に気温の高い季節は、熱中症対策の一環としても、こまめにブラッシングで抜け毛を取り除いてあげたいですね。
―なるほど!熱中症対策にもなるのですね。確かに、無駄な抜け毛がついたままだと暑苦しそうです。
鬼塚さん:最近は、室内で過ごす時間が長くて外気温の変化をあまり感じないためか、換毛期になってもうまく毛が生え変わらない犬も増えていると言われています。正常な換毛を促すためにもブラッシングで適度な刺激を与えてあげると良いですね。
抜け毛の約8割はアンダーコートって知ってた?
犬の毛の構造と、自分の犬の毛のタイプを知ろう!
―犬によって抜け毛の量がすごく違うのはなぜですか?
鬼塚さん:基本的に抜け毛が多いのは、被毛が表面の「オーバーコート」と、その下の「アンダーコート」の2層構造になっている「ダブルコート」の犬です。オーバーコートは太くてかたい剛毛で、汚れや水などから体を守るのが役割。アンダーコートは細くて柔らかく、主に保温や体温調節の役割を担っており、春と秋の換毛期に抜ける毛は、主にアンダーコートの毛です。毛の数はアンダーコートの方が圧倒的に多く、オーバーコートの約5~20倍。当然、抜け毛もアンダーコートの毛の方が多く一説には、抜け毛の約80%はアンダーコートの毛だと言われているんですよ。
ファーミネーターのような毛取専用のブラシは、アンダーコートの抜け毛を取り除くために開発されたもので、アンダーコートのない「シングルコート」の犬には使いません。
―では、アンダーコートのない犬には、特にブラッシングは必要ないのですか?
鬼塚さん:いいえ、そういうわけではありません。確かに、アンダーコートのないシングルコートの犬には、オーバーコートしか生えていないため、換毛期はありません。ただし、オーバーコートの毛も1年を通じて少しずつ抜け、新しい毛に生え替わっていますから、ブラッシングが不要というわけではないんです。シングルコートの犬も、1日1回は普通のブラシやコームでブラッシングしてあげましょう。なお、シングルコートの犬には、ファーミネーターでのブラッシングは必要ありません。
ブラッシングの手順と「ファーミネーター」の正しい使い方は?
―ファーミネーターを使っている飼い主さんからは「気持ち良いくらい毛がよく取れる」という声をよく聞きます。なぜ、そんなにたくさん毛が取れるのですか?
鬼塚さん:ファーミネーターは、アンダーコートの不要な毛を取り除くためだけに開発された専用ブラシだからです。あまりに大量の毛がごっそり取れるので「毛をすいている(切っている)のでは?」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ファーミネーターは、特殊な歯の構造で、普通のブラシではとれない細いアンダーコートをひっかけて絡めとっているんです。下の図のように、そもそも、健康な毛はしっかり皮膚の下に埋まっているので取れることはありません。毛の生え変わりのサイクルで、皮膚の表面近くに毛根が上がってきた古い毛(死毛)を取ってくれるんですよ。
実は、「ファーミネーターって結構重いよね。」と言われるのですが、この重さを利用して、力を入れずにブラッシングしてもらうことを意図した設計になっています。
―たしかに一般的なブラシに比べると重量がありますよね。そこにも秘密があったとは。では、実際にファーミネーターを使ったブラッシングの手順を教えてください。
鬼塚さん:使い方はとてもシンプルで、次の3つのステップに従ってブラッシングすればOKです。愛犬の安全のために、必ず毛が乾いた状態で使ってくださいね。濡れた状態ですと、とる必要のない毛まで抜いてしまう可能性があります。おすすめはシャンプー前。無駄な毛を取り除いてからシャンプーすると、洗うのも乾かすのも楽になりますよ!
STEP1 毛の汚れやもつれを取り除く
普通のブラシやコーム、スリッカーなどでブラッシングして、毛のもつれや汚れを取り除きます。もつれや汚れが付いたままファーミネーターでブラッシングしてしまうと、毛が歯に引っかかって愛犬に痛い思いをさせてしまうおそれがあるので、このSTEPは絶対にスキップしないようにしましょう。
STEP2 ファーミネーターで毛の流れに沿ってブラッシング
歯が皮膚に90度の角度で当たるように持ち、毛の流れにそって優しくブラッシングしてください。愛犬が嫌がらない箇所から始め、少しずつ丁寧にブラッシングします。力を入れ過ぎると皮膚を傷つけたり、余分な毛まで抜いてしまうおそれがあるので要注意。また、歯が背骨に当たると痛いので、当たらないように気を付けてください。皮膚に疾患があるときは、使用を控えましょう。
STEP3 歯についた毛をプッシュボタンで除去
ブラッシングが終わったら、プッシュボタンを押して歯についた毛をきれいに取り除きます。汚れがよほどひどい場合を除いて水洗いなどは不要です。
―ファーミネーターでのブラッシングは、1回あたりどのくらいの時間をかければ良いですか?
鬼塚さん:愛犬の体のサイズによって異なりますが、小型犬は3〜5分、中型犬なら10〜15分、大型犬でも20〜30分もあれば十分です。同じ箇所ばかり何度もブラッシングしてしまうと、健康な毛まで抜いてしまうおそれが。ブラッシングのし過ぎには気を付けてください。飼い主さんがついつい楽しくなってしまい、ブラッシングをしすぎているということが多々あります。
―そのくらいの時間だったら、犬たちも大人しくしてくれそうです。
鬼塚さん:2021年春にはファーミネーターの仕様がフルリニューアルされ、歯がより無理なく体にフィットするように改良されたほか、歯が皮膚に食い込むのを防ぐ「エッジガード」が新装着され、より肌に優しく、使いやすくなりました。
左がリニューアル後。以前のものに比べ、歯の部分がゆるいアーチ型になり、より愛犬の体にフィットする。また、両脇にガードがついたことで、ブラッシングに余計な負荷がかからない設計に。
ぜひ、愛犬のお手入れアイテムにファーミネーターを加えて、しっかり抜け毛を取ってあげてくださいね。
―はい!早速うちの子で試してみます。果たしてどのくらい毛が取れるのか、楽しみです!鬼塚さん、今日はありがとうございました。
うちの愛犬にファーミネーターは使える?対応犬種をチェック!
自分の愛犬に使えるファーミネーターの種類を確認しよう!
超小型犬(短毛)
ファーミネーター 超小型犬 XS 短毛種用がおすすめな犬種
超小型犬(長毛)
ファーミネーター 超小型犬 XS 長毛種用がおすすめな犬種
小型犬(短毛)
ファーミネーター 小型犬 S 短毛種用がおすすめな犬種
小型犬(長毛)
ファーミネーター 小型犬 S 長毛種用がおすすめな犬種
中型犬(短毛)
ファーミネーター 中型犬 M 短毛種用がおすすめな犬種
中型犬(長毛)
ファーミネーター 中型犬 M 長毛種用がおすすめな犬種
大型犬(短毛)
ファーミネーター 大型犬 L 短毛種用がおすすめな犬種
大型犬(長毛)
ファーミネーター 大型犬 L 長毛種用
アンダーコートがない(対象外)犬種
以下のシングルコートの犬種は、ファーミネーター の対象外となります。
シーズー、パピヨン、プードル、マルチーズ、ミニピン・イタグレ、ヨークシャーテリア (五十音順) *
※上記は、代表的な犬種の例です。また、ミックス犬や雑種などは個体差があります。ご自身で判断がしづらい場合は、トリマーさんや獣医師さんに相談してみましょう!