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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬をお迎えしたら、すぐにでも散歩に連れて行きたくなるかもしれませんが、子犬と楽しく散歩をするためには準備が必要です。ここでは、子犬と初めて散歩に行くタイミングや時間、必要なものなどを解説します。
目次
- 子犬との散歩、まずは抱っこからはじめよう
- 子犬の散歩、量や時間は?
- 子犬の散歩に必要なものは?
子犬との散歩、まずは抱っこからはじめよう
子犬を散歩に連れて行けるのは、ワクチンの接種が完了してから。病気への免疫がない状態で散歩に出かけてしまうと、他の犬の排せつ物などにふれた際、伝染病に感染してしまうおそれがあるためです。
ただ、ワクチンの接種が終わるまで絶対に外に出してはいけないのかというと、そうではありません。子犬の散歩は運動のためだけでなく、外の世界にも触れさせ、社会性を身につけるためのものでもあります。このような理由から、家に迎えてから一週間くらいして、子犬が新しい環境に慣れて落ち着いてきたら、飼い主さんが抱っこをして散歩をしましょう。
この経験は、早くからさせることが大切になってきます。このとき、最初に怖い経験をしてしまうと、外に出ることが怖いと感じてしまいます。最初は静かな場所や時間帯を選んで散歩しましょう。
子犬の散歩、量や時間は?
いざ散歩解禁! となっても、すぐにたくさん歩かせるのは避け、最初は5~10分程度にしておきましょう。家から直線的に離れるのではなく、何かあってもすぐに帰宅できるように、家のまわりをゆっくり1周するくらいが適切です。
慣れてきたら、徐々に散歩時間や距離を延ばしてきましょう。いつもより多めに歩かせるときは、愛犬の様子をよく観察して、絶対に無理はしないこと。帰宅時に愛犬が少し疲れているかな? と感じる程度が、ちょうどいい散歩量の目安ですよ。
また、子犬は温度変化に敏感です。とくに暑さには弱いので、気温の高い日は早朝か夕方以降に散歩をしましょう。
子犬の散歩に必要なものは?
散歩をするとなると、さまざまなアイテムが必要になってきます。欠かせないのは、首輪とリード。間違っても、それらを外した状態で外に行かないように。また、万が一のことを考えて、首輪に迷子札をつけておくとより安心です。
そして必須なのが、排せつ物を入れる袋です。ペットの排せつ物処理の方法は自治体によって異なるので、市のHPなどを確認してください。ウンチ用の袋だけでなく、オシッコを流すための水をもって行くのも忘れずに。自宅の敷地外で排せつしたときは、できるだけきれいな状態にしてからその場を去るように心がけましょう。
愛犬に水を飲ませるために、携帯用の水入れを持ち歩くのもおすすめ。公園の蛇口などから直接飲ませるのは、衛生上好ましくないためです。
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