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日本人の食生活には欠かせない、米やパン、そばなどの主食。人にとっては大切な栄養源でも、犬にとってはどうなのでしょうか?今回は、日本で主食としてよく食べられている食材のなかから、犬に食べさせてよいものと食べさせてはいけないものについて解説します。
- 記載した分量は、ドライフードを主食としている、およそ5(〜10)kgの健康な成犬を基準とした目安です。
目次
- 米を犬に与える場合の量と与え方
- パンを犬に与える場合の量と注意点
- そばを犬に与える場合の量と注意点
- 犬に食べさせてはいけない主食類
米を犬に与える場合の量と与え方
白米・玄米・もち米などの米類は、「犬に与えてもいい」食材です。特に玄米は、白米などに比べ、血糖値があがりにくいといわれています。
米を与える量は、1日に10gまでを目安にしてください。
白米やもち米を与える場合は、炊き上がったものに水を加え、やわらかくしてあげましょう。
玄米を与える場合は、洗ってから一晩水につけ、玄米に対して水の量を1.8倍程度にして炊くと、犬が食べやすいやわらかさになります。
ただし、玄米は白米よりも消化しにくいため、下痢をしやすい犬や消化能力の弱い子犬や高齢犬などには控えたほうがよいでしょう。与える場合は、フードプロセッサーなどでドロドロにすると消化がよくなります。
パンを犬に与える場合の量と注意点
パンは、「種類によっては犬に与えてもいい」食品です。
たとえば、クロワッサンやバターロール、菓子パンなどは、バターや砂糖をたっぷりと使用しているため、犬に与えると肥満のもとに。また、さまざまな食材が含まれている惣菜パンも、材料によっては犬の体に害を及ぼすおそれがあります。
一方、バターや砂糖を使わずに作るバゲットは、犬に与えてもOK。表面の固い部分を取り除き、白くてやわらかい部分だけを1日に10gまでなら与えても問題ありません。食パンの場合は、高カロリーな耳の部分を取り除き、バゲットと同じく白い部分のみを与えましょう。
そばを犬に与える場合の量と注意点
そばは、「少量なら犬に与えてもいい」食品です。
1日に与えてもいい量は、10cmのそばを2本まで。消化のいい食べ物ではないため、与える量は守りましょう。その際、つゆや薬味のねぎなどは与えないように注意してください。
また、当然のことですが、そばアレルギーだとわかっている犬には、絶対に与えてはいけません。
そのほか、うどんやパスタなどの麺類も、塩を加えずにゆでたものであれば与えてもいいとされています。うどんは1/2本まで、パスタは3本までが1日の上限量の目安です。
犬に食べさせてはいけない主食類
グラノーラ
グラノーラは、糖分が多く、カロリーが高い食品です。犬にとって有害な果物が混ざっていることもあるため、与えないようにしましょう。
餅
原料のもち米自体は害のない食材ですが、犬は食べ物を丸飲みする習性をもっているため、餅をのどに詰まらせる危険性があります。食卓にのぼる機会が増えるお正月などは、特に気をつけましょう。
チョコレートやココアが含まれているもの
チョコレートやココアには、犬にとって中毒性があるテオブロミンという成分が含まれています。口にすると、嘔吐や発熱、心不全などを引き起こし、最悪の場合死に至ることも。
チョコレート系の菓子パンやフレーク類などの扱いには、十分注意してください。
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