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ペット栄養管理士。愛犬のパピヨン2匹と暮らしながら、「犬おやつのオンラインレシピブック」の運営、犬の雑誌やウェブサイトでのレシピ制作を中心に活動中。
愛犬が水を飲んでくれなくて苦労している飼い主さんも多いのではないでしょうか。水で水分補給できれば良いのですが、そう簡単にいかない時があるものです。そんな時は、水分を多く含む食材の力を借りてみましょう!
水分の量は食品成分表(※)を参考に、愛犬に与えやすく身近な食材を3つピックアップしました。ドライフードへのトッピングとしてもぜひご活用ください!※日本食品標準成分表2020年版(八訂)
目次
- 【水分約90%】特に水分量が多いフルーツ!愛犬のごはんトッピング①
- 【水分約89%】栄養価も高い健康食品!愛犬のごはんトッピング②
- 【水分約77%】調理方法によって異なる⁈愛犬のごはんトッピング③
- 【愛犬の乾燥対策】愛犬ごはんトッピングでいつでもお手軽に水分補給しよう
- 【食べる前に】トッピングフードを与えるときの注意点
【水分約90%】特に水分量が多いフルーツ!愛犬のごはんトッピング①
フルーツはほとんどの種類で水分が多く含まれていますが、その中でも特に水分の量が多く、愛犬にも与えやすい食材がいちご。
いちごには炭水化物に含まれる糖アルコールの一種である『キシリトール』が入っています。キシリトールで犬が中毒を起こした報告もあるので、不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、食材に含まれる天然キシリトールにおいては相当量食べない限り中毒にはならないので、現在のところ心配は不要といわれています。冷凍のいちごを使用する時は、砂糖や調味料が使われていないものを選んでください。
⇨犬はいちごを食べても大丈夫!与え方の注意点や適量を解説【獣医師監修】
<ドライフードにいちごをトッピングする方法>
いちごを1cm角程度に切る。
器にドライフードを盛り、いちごをトッピングして完成!
<トッピングとしていちごを1日に与えていい量の目安>
トッピングをする際はドライフードのカロリー10%分を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 10g |
3kg | 23g |
5kg | 34g |
7kg | 43g |
10kg | 57g |
15kg | 77g |
20kg | 95g |
30kg | 129g |
【水分約89%】栄養価も高い健康食品!愛犬のごはんトッピング②
身近な食材の豆腐も水分の多い食材です。豆腐には様々な種類がありますが、充てん豆腐は約89%、絹ごし豆腐は約89%、木綿豆腐は約86%、焼き豆腐は約85%と、どの種類でも水分の量は多め。その中でも充てん豆腐や絹ごし豆腐は、柔らかく舌でもつぶしやすいので特におすすめです。
⇨犬は豆腐を食べても大丈夫!与える際の注意点や健康面のメリット、適量などを解説【獣医師監修】
<ドライフードに豆腐をトッピングする方法>
豆腐を小さく切る。
器にドライフードを盛り、豆腐をトッピングして完成!
スプーンで崩した豆腐をトッピングしてもOKです。
<トッピングとして豆腐を1日に与えていい量の目安>
トッピングをする際はドライフードのカロリー10%分を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 9g |
3kg | 20g |
5kg | 30g |
7kg | 38g |
10kg | 50g |
15kg | 67g |
20kg | 84g |
30kg | 113g |
【水分約77%】調理方法によって異なる⁈愛犬のごはんトッピング③
動物性タンパク質は、食いつきに影響すると言われる成分のひとつ。そんな動物性タンパク質の代表格の卵も、実は水分の量が多め。
調理別の水分量の違いは、ゆで卵は約77%、炒り卵が約70%、目玉焼きが約67%と、焼き調理をすることで水分も少なめに。食いつきだけをプラスしたい場合は炒り卵や目玉焼きでも大丈夫ですが、水分補給も期待したい場合はゆで卵がおすすめです。
⇨犬に生卵やゆで卵を食べさせても大丈夫?栄養素や適量、注意点などについて解説【獣医師監修】
<ドライフードにゆで卵をトッピングする方法>
ゆで卵を作る。鍋に卵と浸る量の水を入れて火にかける。沸騰したら6~7分ほど加熱し、氷水に取って冷ます。
卵の殻をむき、粗みじん切りにする。白身と黄身をよく混ぜる。
器にドライフードを盛り、ゆで卵をトッピングして完成!
<トッピングとしてゆで卵を1日に与えていい量の目安>
トッピングをする際はドライフードのカロリー10%分を減らし、以下の表を参考に与える量を調整してください。
犬の体重 | 量 |
1kg | 6g |
3kg | 13g |
5kg | 19g |
7kg | 24g |
10kg | 32g |
15kg | 43g |
20kg | 53g |
30kg | 72g |
【愛犬の乾燥対策】愛犬ごはんトッピングでいつでもお手軽に水分補給しよう
スープ状の食べ物を与えることでもっと効率よく水分補給はできるものの、口の周りが汚れてしまうことで「正直、特に朝は準備も食後のお手入れも出来るだけ楽な方が・・・」という小さなお悩みや、愛犬が食感を好まないこともありますよね。
時には、水分を含む量が多い食材の力を借りるのも手だと思います。
今回は「ドライフードにトッピングする食材」としてご紹介しましたが、もちろんおやつとして与えても大丈夫です(おやつとして使う場合も与えていい量は同じです)。
温かい季節は気温の上昇で、寒い季節は暖房の熱や空気の乾燥で、年間を通して水分不足になりやすい環境は多くあります。食材も上手に活用して、水分補給を忘れずにしてくださいね♪
【食べる前に】トッピングフードを与えるときの注意点
・このレシピは健康な成犬が食べることを想定して作っています。
・トッピングやおやつ(間食)として与えることを目的としたレシピです。主食のドッグフードの代わりとして与えることはお控えください。
・アレルギーがあったり投薬中の場合、食材の中には相性のよくないものもあります。かかりつけの獣医師に相談の上、与えるようにしてください。