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ペット薬膳管理士、ペット栄養管理士(ペット栄養学会 会員)、APNAペット食育士1級をもつ。犬の手作りごはんの基本に関するお勉強や薬膳、お料理のレッスンを開催。
さつまいもやりんごが、甘くて美味しい季節ですね。わんちゃんのおやつに、簡単に作れておなかに優しいスイートポテトはいかがですか?
さつまいもだけで作るとカロリーが上がってしまい、重たいおやつになってしまいます。りんごで爽やかさと軽さをプラスして食べやすく仕上げました。さつまいももりんごも大好きなわんちゃんが多く、消化もよいので、パピーから高齢犬まで全世代におすすめなおやつです。
目次
- 【材料】分量は大体でOK!愛犬用スイートポテト
- 【作り方】トースターで作れて超お手軽!愛犬用スイートポテト
- 【参考】愛犬用スイートポテトの1日当たりの給与目安量
- 【栄養】愛犬用スイートポテトで使用したさつまいも ・りんごの効能
- 【飼い主さんも食べられる!】自然の甘みで愛犬も大満足の愛犬用スイートポテト
【材料】分量は大体でOK!愛犬用スイートポテト
<材料>
・さつまいも 約150g
・りんご 1/4個
・無調整豆乳 15cc~50cc
・卵黄(なくてもOK) 1個分
★分量は大体で構いません。
★無調整豆乳の量はさつまいもの水分量に左右される為、混ぜながら調整してください。
★無調整豆乳は麹甘酒や牛乳、ヤギミルクなど、もしくは水でも代用して頂けます。
【作り方】トースターで作れて超お手軽!愛犬用スイートポテト
さつまいもは皮を剥き、一口サイズにカットして、10分ほど水にさらします。レンジや蒸し器などで加熱し、熱いうちにフォークやマッシャーで潰します。(舌触りを滑らかにしたい場合は裏ごししてください)
全体が均等に潰れたら、無調整豆乳を少しずつ入れてなめらかに調えます。入れ過ぎてベチャベチャにならないように、少しずつ入れて都度混ぜて確認しましょう。
今回は水分多めのさつまいもだったので、大さじ1杯半(約22cc)の豆乳で十分でした!
りんごを5ミリ角に切ります。
水大さじ2(分量外)と合わせて、弱火でじっくり火を通します。
水分が飛んで、りんごがほんのり薄茶色になってきたら火を止めて器に移します。
さつまいもを適量手に取って広げ、中にりんごを入れて包みます。
おうちの子のサイズに合わせて、お好みの大きさや形でお作り下さい。
そのまま焼いてもよいですが、照りを出したい場合は卵黄を塗ります。卵黄に大さじ1/2程度の水を混ぜると塗りやすくなります。
トースターで10分~15分焼き、焼き目がついたら完成です(卵黄を塗らない場合、焼き目はつきません)。焦げないようにご注意ください。
スマイル型のものは卵黄を塗らずに焼いたものです。目は黒ゴマ、口はスプーンやペットボトルのキャップなどで型をつけるだけで簡単に作れます。
【参考】愛犬用スイートポテトの1日当たりの給与目安量
このレシピはごはんではなく“おやつ”ですので、1度に作りやすい量でのレシピになっています。今回の分量での完成量は、水分まで含めると約105g。エネルギーは約232kcalです。1日当たりの体重別の給与量の目安は以下の通りです。
愛犬の体重:1日当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 成犬の給与量 |
高齢犬向けの給与量 |
1kg | 25g | 20g |
3kg | 56g | 45g |
5kg | 82g | 66g |
7kg | 105g | 84g |
9kg | 127g | 102g |
11kg | 148g | 118g |
13kg | 168g | 134g |
15kg | 187g | 149g |
※ここでは高齢犬とは小型犬は10歳前後~、大型犬は8歳前後~と考えます。
この給与量はおやつとしての1日当たり『最大』の給与量です。 さつまいもは非常に食物繊維が豊富で、食べすぎるとおなかが張ったり下痢をする場合もあります。特におなかの弱い子や高齢犬は食べすぎに注意し、少な目に与えましょう。
【栄養】愛犬用スイートポテトで使用したさつまいも ・りんごの効能
★さつまいも
主成分は炭水化物であるでんぷんですが、不溶性食物繊維やビタミン・ミネラルも豊富に含みます。含まれるビタミンはβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどで、オレンジ色の濃いものほどβカロテンを多く含みます。さつまいものビタミンCは芋類の中ではトップクラスの含有量で、加熱に強く、加熱しても9割ほどが残ると言われています。
薬膳の世界では、おなかを温めてくる食材とされ、消化器系や腎機能の健康維持に用いる食材です。
シュウ酸カルシウムを多く含むため、泌尿器系に不安がある場合はレンジや蒸し器での加熱ではなく、一口サイズにカットしてから茹でるとよいでしょう。シュウ酸カルシウムは水溶性の為、茹でることで溶け出ていきます。また、さつまいもは甘いので大好きな子も多いですが、摂りすぎるとカロリー過多になりますのでご注意ください。
★りんご
整腸作用のある水溶性食物繊維ペクチンが豊富で、西洋ではりんごは腸の薬としても使われています。その他利尿作用のあるカリウム、抗酸化作用のあるカテキンやポリフェノール、疲労回復作用のあるクエン酸及びリンゴ酸などを含みます。
加熱すると栄養価が上がる為、煮たり焼いたりして与えるとよいでしょう。加熱すると甘みも増します。
薬膳の世界では、肺や腸を潤してくれる食材とされています。愛犬の体を乾燥から守ることで、健康維持に役立てましょう。
【飼い主さんも食べられる!】自然の甘みで愛犬も大満足の愛犬用スイートポテト
旬のさつまいももりんごも自然の甘さがたっぷりなので、他に糖分をプラスする必要はありません。とっても簡単に作れて、わんちゃんも大喜びのスイートポテトを、ぜひお試しください。
甘さ控えめですが、よかったら飼い主さんもご一緒にどうぞ♪