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生後6カ月から1才頃の愛犬が反抗的な態度を見せ始めたら、それは「反抗期」かもしれません。手ごわい反抗期ですが、うまく乗り越えることで愛犬とさらに良好な関係を築けるはず。反抗期に見られやすい4つの行動と対処法、そして2才頃にも見られる第2反抗期についてもご紹介します。
目次
- リードをつけようとすると逃げ出す
- ハウスに入れると吠えて反抗する
- 抱っこすると暴れて下りようとする
- お手入れをすると噛んで反抗する
- 犬の「第2反抗期」とはどんなもの?
- 愛犬が指示に従わず反抗する場合はどうすればいい?
- 物・フード・場所などに執着して反抗する場合は?
リードをつけようとすると逃げ出す
この時期の犬は、散歩前にリードをつけようとすると、逃げ出して反抗することがあります。
この場合、犬の好きなおやつで誘導するのがおすすめです。愛犬におやつを与えながら首輪をしっかり持ち、そのままリードをつけて愛犬が落ち着くまで待ちましょう。
この行動を毎回繰り返すことで、落ち着いてリードがつけられるようになるはずですよ。
ハウスに入れると吠えて反抗する
この時期の子犬はまだまだ遊びたい盛りなので、ハウスに入れたときに吠えたり鳴いたりして嫌がる犬も。ここで愛犬をハウスから出すと、「吠えれば出してもらえる」と勘違いし、要求を通すための吠えグセがついてしまいます。
吠えている間は心を鬼にして、徹底的に無視しましょう。話しかけないのはもちろん、愛犬のほうを見ないこともポイントです。愛犬が吠えやんで落ち着いたら、ほめてハウスのすき間からフードやおやつをあげてもよいでしょう。
この時期に、しっかりクレートトレーニングをしておくことは大切です。愛犬が状況や飼い主さんからの指示を理解し、自分をコントロールできるようになるまで繰り返し練習しましょう。
抱っこすると暴れて下りようとする
愛犬を抱っこしたとき、下りようと暴れて反抗することはありませんか?この場合、暴れているうちは下ろさないようにするのが得策です。暴れるたびに下ろしていると、犬は「暴れれば下ろしてもらえる」と学習します。
抱っこして暴れた場合は、愛犬の体を飼い主さんにピタッとくっつけ、おとなしくなるまでじっと待ちましょう。完全に落ち着いたらほめてごほうびをあげてください。
抱っこが苦手な犬であれば、短時間でもじっとできればほめて、嫌がり出す前に下ろすと◎。少しずつ抱っこの時間を伸ばしていきましょう。
お手入れをすると噛んで反抗する
足拭きやブラッシングなどのお手入れをしようとすると、反抗期の犬は噛んで反抗しがち。学習能力が高くなってくる時期なので、犬は噛んで嫌なことを回避できると、次からも噛むようになります。おやつを上手に使い、噛むという経験をさせないように慣らしていきましょう。
お手入れの間に与えるおやつは、長くなめたり噛んだりできるタイプがおすすめ。おやつをなめさせながら行うことで、お手入れの印象がよくなって噛まなくなります。
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犬の「第2反抗期」とはどんなもの?
通常1才頃までに見られる犬の反抗期ですが、1才6ヵ月から3才頃に「第2反抗期」を迎える犬も。
第2反抗期は、最初の反抗期を放置してしまったり、しつけを怠ったりすると起きやすくなります。この年齢は力も自我も強くなる犬が多く、問題行動に発展してしまうおそれも。根気強く対応し、上手に乗り越えていきましょう。
愛犬が指示に従わず反抗する場合はどうすればいい?
愛犬が「おすわり」などの指示に従わず、飼い主さんに反抗する場合もあるでしょう。最近、なんでもないときにばかり「おすわり」を使っていませんか? このような状況では、「おすわり」などの指示を受け入れやすいタイミングをつくることが大切です。
たとえば遊ぶ前や食事の前、散歩に行く前など、犬が楽しみにしていることの前に「おすわり」の指示をすると、従いやすくなります。それを繰り返すことで「おすわり」をするのが楽しくなり、飼い主さんの指示を聞きやすくなるのです。
物・フード・場所などに執着して反抗する場合は?
犬は大好きな物やフード、場所などに執着して反抗する場合もあります。
物やフードを取られまいとしてうなったり噛んだりする場合は、ちょっとしたことがきっかけでそれらを守ろうとしている可能性がありますので、執着心を緩和させる工夫をしましょう。
うなる、噛むなどの経験をこれ以上積ませないためにも、執着するものは愛犬が見ていない間に隠しておくか、捨ててしまうのもひとつの手です。新たにものに執着する場合は、犬がそれをくわえたりしているときにむやみに取らないようにし、口から離したいときはおやつなどと交換するように「アウト」を教えましょう。
フードボウルに執着する場合は、犬がフードを食べているときにフードボウルの近くにおやつを投げるなどして、近づく人にいい印象をもたせます。
特定の場所に執着するときは、柵などを設置して行かせないようにするのがおすすめです。
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