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一見幸せそうに見える多頭飼いですが、犬の性格などによっては、悲しい結末を迎えてしまうケースもあるので注意が必要です。そこで今回は、犬が多頭飼いに向いているかをチェックする方法と、多頭飼いをする前に準備しておくべきことなどについて解説します。
目次
- 愛犬が多頭飼いに向いているかをチェックしよう!
- 飼い主さんの状況をチェックすることも重要!
- 犬の多頭飼いを始める前に愛犬にしておくこととは?
- 犬の多頭飼いを始める前に飼い主さんがしておくこととは?
愛犬が多頭飼いに向いているかをチェックしよう!
多頭飼いを始める前に、愛犬が多頭飼いに向いているかをチェックすることが大切です。
以下のチェックポイントにすべて当てはまれば、愛犬の社会化と基本的なしつけができているといえるでしょう。まずは第一関門となりますので、チェックしてみましょう。
チェックポイント
- トイレ&クレートトレーニングが完了している
- 甘噛み、ムダ吠え、噛みつきなどの問題行動がない
- 首輪やリードをつけても嫌がらない
- お手入れをしても嫌がらない
- 人の食事に無関心でいられる
- 散歩中、飼い主さんにあわせて歩くことができ、拾い食いをしない
- バイクや車、知らない犬に吠えかかったり怖がったりしない
- 人や他の犬を過剰に怖がらない
- 飼い主さんのコントロールがきく
飼い主さんの状況をチェックすることも重要!
愛犬のほかにも、飼い主さん自身が多頭飼いに向いているかを確認することも重要です。
例えば、仕事や子育てなどで忙しく、個々の犬と向き合う時間が取れない場合は、多頭飼いは難しいでしょう。また、費用面の心配がある場合も同様です。
そのほか、メインでお世話をする人が65歳以上の場合や、犬がそれぞれ単独で過ごす居場所を用意できない場合なども、多頭飼いは見送ったほうが無難といえるでしょう。
犬の多頭飼いを始める前に愛犬にしておくこととは?
愛犬・飼い主さんともに、多頭飼いをしても問題ないと判断した場合は、2匹目を迎え入れる前に、しっかりと準備しておくことが、多頭飼い成功のカギといえます。
愛犬の社交性を再チェックする
最初にご紹介したチェックポイントに加えて、愛犬の散歩中の様子を再確認しましょう。
ほかの犬とすれ違ったときに、スルーできればOK。できない場合は、専門家に相談するようにしてください。
去勢・避妊手術を受ける
望まない妊娠や犬どうしのケンカを避けるためにも、異なる性別の犬を迎えるときはもちろん、同性どうしの場合でも、事前に去勢・避妊手術をしておくことをおすすめします。
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愛犬としっかりコミュニケーションをとっておく
新しく犬を迎える準備などに意識が向いてしまいがちですが、その前によりいっそう愛犬とのコミュニケーションをとり、絆を深めましょう。「もうすぐ妹(弟)が来るから仲よくしてね」など、できるだけポジティブな言葉で、愛犬に話しかけるようにしてもいいでしょう。同時に感謝の気持ちを伝えるのもいいですね。
顔合わせをする
突然何の前触れもなく新しい犬が家にやってくるのは、愛犬にとって大きなストレスになる場合も。状況が許せば、何度か会わせて相性をチェックしておきましょう。
犬の多頭飼いを始める前に飼い主さんがしておくこととは?
クレートやトイレなどの環境整備をする
クレートなどは1つずつ用意してください。トイレは将来的には共有でも構いませんが、嫌がる場合に備えて個別に準備をしておきましょう。
家族内のしつけのルールを再確認する
飼い主さんたちの意識がぶれていると、愛犬たちもとまどってしまい、しつけが身につかないことも。「ソファの上にはのせない」などの共通ルールを決め、家族全員が同じしつけをするように意識しましょう。
犬についてもう一度理解しておく
愛犬たちに自分の理想やイメージを押しつけると、問題行動を起こす原因になります。犬の生態について、今一度理解を深めておきましょう。
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