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愛犬との日常に生かせる資格を取得してみませんか? 今回は、国際的愛犬団体のジャパンケネルクラブが設けている「愛犬飼育管理士」「公認トリマー」をご紹介します。犬の飼育・法律・お手入れ・健康などについて、より深く学ぶことができる資格ですよ。
目次
- ジャパンケネルクラブ(JKC)ってどんな団体?
- 「愛犬飼育管理士」資格の概要と取得の流れ
- 「公認トリマー」資格の概要と取得の流れ
ジャパンケネルクラブ(JKC)ってどんな団体?
血統書証明や犬籍登録などで知られる一般的社団法人ジャパンケネルクラブ(以下JKC)は、1949年に設立された歴史ある団体です。ドッグショーをはじめ、訓練競技会やトリミング競技会など、さまざまなコンテストや競技会を開催。犬と暮らす楽しさ、素晴らしさ、また有能・優良犬の普及につとめています。
また、災害救助犬育成事業にも力を入れており、2016年4月時点で181頭の災害救助犬を確保。地方自治体と出動協定を結び、各地の自然災害の現場などで被災者の捜索に当たっているほか、防災訓練にも積極的に参加しています。
「愛犬飼育管理士」資格の概要と取得の流れ
JKCが認定する資格のひとつが「愛犬飼育管理士」です。2005年、動物愛護法の改正に伴って、犬を取り扱う人々によりきちんと犬を飼育してもらうこと、飼い主に適切な指導・助言ができる人材を育てることを目的に設置されました。
受験者にはペット業界関係者も多いですが、約半数が一般の人で、愛犬との暮らしをよりスムーズにするために受験する人も少なくありません。テスト内容をひととおり学習することで、日常のしつけなどにも活かせます。
気になるテスト内容は?
法律、動物愛護、飼育管理などのほか、犬の系譜や生体など、幅広い内容が網羅されています。また、災害時の犬を連れた避難法が盛り込まれていることも特長です。
資格取得までの流れ
- 資料請求・申し込み
- 指定の講習会に参加
- 講習会と同日に試験
- 合否の判定
- 資格登録
資格を生かせる場面は…
- ペット業界
- トリマー
- ハンドラー
- スチュワード
- 世話
- しつけ
資格取得に必要な費用
受験料:7,000円 受講料:7,300円 資格登録料:3,400円 KC入会金:2000円 JKC会費1年分:4000円(資格を維持するためには、毎年会費4000円が必要)
「公認トリマー」資格の概要と取得の流れ
トリマーとは、本来トリミング=毛を刈り込んで整える人を指しますが、JKCでは犬の手入れ全般であるグルーミングを行う「公認トリマー」を認定。技術と経験によって「C級」「B級」「A級」「教士」「師範」のライセンスに分かれます。 お手入れを学ぶことで、愛犬の健康管理や愛情表現にも役立つでしょう。ただし、こちらは技術の習得などが必要であり、専門性のある分野の資格でもあるため、上記の愛犬飼育管理士よりも一般の人の受験は少ないようです。
トリマーとして仕事をしていくには
飼い主からさまざまな相談を受けるため、犬の美容・健康に関することから、犬以外のペット動物の飼育・健康管理まで、幅広い知識と技術が必要になるでしょう。立ち仕事や力仕事も多いので、体力が必要です。
資格取得までの流れ
- 養成機関に入学、またはテキストで独学(独学の場合、JKC会員として2年間以上在籍していることが必要)
- 養成機関生徒は機関内、一般の人は全国14ブロックで資格試験(学科、実技)
- 合否の判定、資格登録
資格を生かせる場面は…
- ペット業界
- トリマー
- 世話
- しつけ
資格取得に必要な費用
受験料:5,400円
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。