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博士(獣医学)。専門は獣医動物行動学。evergreen pet clinic ebisu行動診療科担当。日本獣医行動研究会研修医。藤田医科大学客員講師。
犬は、明け方と夕暮れに活発に活動する、「薄明薄暮性」(はくめいはくぼせい)です。暗がりでも多くの物を見ることができる目の構造をしています。一方、紫外線を通しやすくもあり、紫外線を長時間浴びせてしまうと、目の病気を発症する危険性が高くなります。
お散歩に行く際には、愛犬に帽子などを被せて紫外線を予防してあげましょう。また、ひんやり素材を使えば、熱中症対策にもなりますね。
愛犬の耳の位置に合わせたり、つばの大きさもぴったりのサイズで作れるのが、手作りのメリット。1時間くらいで出来上がるので、是非作ってみてください♪
目次
- 【動画】愛犬の日除けに使える、サンバイザーをハンドメイド
- 【材料・道具】市販のマスクや古着ジーンズを活用した愛犬用サンバイザー
- 【採寸】大型犬でもOK!愛犬に合わせてパーツのサイズを決める
- 【作り方1/4】愛犬用サンバイザーのつばパーツを作る
- 【作り方2/4】愛犬用サンバイザーのあご紐パーツを作る
- 【作り方3/4】愛犬用サンバイザーの後頭部パーツを作る
- 【作り方4/4】愛犬用サンバイザーを形成して完成
【動画】愛犬の日除けに使える、サンバイザーをハンドメイド
【材料・道具】市販のマスクや古着ジーンズを活用した愛犬用サンバイザー
<材料>
- お好きな生地(40cm×40cm〜)
今回は、カインズのアクティブマスクと古着ジーンズを使いました。
こちらのアクティブマスクは、
- ひんやり気持ちいい接触冷感
- 汗を吸ってすぐ乾く吸水速乾
- 菌の増加を抑制して、臭いを抑える抗菌防臭
- 紫外線をガードするUV対策
という特徴があるので、暑い夏にはぴったりです。
アクティブマスクを使う際は、素材が柔らかく縫いにくいので、予め裏に接着芯を貼ってから作業すると作成しやすいです。
左:ジーンズのリメイク帽子
右;ひんやり接触冷感マスクで作った帽子
<道具>
- ゴム(少し太めのものが縫いやすいです)
- 接着芯
- マジックテープⓇ
- 糸
- ミシン
- アイロン
- ハサミ
- 定規
- お皿など(型を取る際に使います)
【採寸】大型犬でもOK!愛犬に合わせてパーツのサイズを決める
(1)つば (+接着芯)
(2)つば〜あごにかけての細長い長方形
(3)後頭部の長方形
そのため、愛犬に合わせて以下の5ヶ所の長さを決めます。
A(1):つばの長さ→お顔の大きさの半分から1/3くらいの長さがちょうどいいかと思います。
B(2):あご紐の長さ→顔まわりの長さ(目の少し上〜あごの下まで一周した長さ)+マジックテープⓇ分(約3〜5cm)
C(3):頭頂部の横幅の長さ→両耳の根元(付け根)の間より少し短め
D(3):頭頂部の縦幅の長さ→頭頂部から首元までの長さ
E:ゴム お耳の大きさなどに合わせて決めます
Bの長さは、目の上2cmからあご下までのお顔まわりを一周測ります。
<参考>
今回作ったサイズです。わんちゃんに合わせて調整してください。
Sサイズ (体重1~2kg) |
Mサイズ (体重3~4kg) |
|
A (つばの長さ) |
8cm | 9cm |
B (あご紐の長さ) |
27cm | 32cm |
C (頭頂部の横幅の長さ) |
5cm | 6cm |
D (頭頂部の縦幅の長さ) |
7cm | 9cm |
E | 12cm | 14cm |
【作り方1/4】愛犬用サンバイザーのつばパーツを作る
※記載の長さはSサイズのものです。
まず、(1)つばを作っていきます。
今回は、つばの長さ(A)を8cmとしたので、直径16cmのお皿を用意して型取りました。
お皿を布に乗せて、印をつけてカットします。
縫い代を1cmとって切ります。
続いて、接着芯を切ります。
お皿と同じ大きさで型取りをし、その半分の大きさに切ります。
先ほど切り出した円を裏表にして半分に折り、接着芯をアイロンで貼ります。
↑ピンクの点線を縫います。縫い終わり3〜5cmほどを残して返し口にします。
縫い線の外側に、切り込みを入れます。後で見えなくなるので、大雑把で大丈夫です。
先ほど残した返し口から、表に返して
返し口を内側に折り込んで、アイロンをかけます。
表側から、端から約1cmの部分(↑ピンクの線)を縫います。
つばにレースなどの装飾をつけたい場合は、この時点でつけておきましょう。
【作り方2/4】愛犬用サンバイザーのあご紐パーツを作る
続いて、(2)つば〜あごにかけての細長い長方形パーツを作ります。
約4cm×27cm(B)*を測り、縫い代1cmとって切ります。
*顔まわりの長さ(目の少し上〜あごの下まで一周した長さ)+マジックテープ®分(約3〜5cm)
4辺の布端部分を折り込み、ほつれ止めのためぐるっと一周縫います。
表側から半分に折り、アイロンをかけておきます。
【作り方3/4】愛犬用サンバイザーの後頭部パーツを作る
次に、(3)後頭部のパーツとなる長方形を切ります。
10cm(5cm(C)*×2)×7cm(D)*を測り、縫い代1cmとって切ります。
*両耳の根元(付け根)の間より少し短め
*頭頂部から首元までの長さ
裏表にして半分に折り、返し口として一辺を残して、縫い代1cmで直角に縫います。
返し口から表に返して、返し口部分を内側に織り込み、その上から真っ直ぐに(↑ピンクの線を)縫います。
【作り方4/4】愛犬用サンバイザーを形成して完成
最後に、3つのパーツを縫い合わせていきます。
(2)のアイロンで折った線の中央に、(1)の中央を合わせて置きます。
↑曲線を描くようにつばと合わせてクリップで留め、点線部分を縫い合わせます。つばの中央は深めに、端は浅めになるようにするといいです。
曲線を描くようにすると、つばの角度が少し上がってわんちゃんの視野が広がります。帽子が初めてのわんちゃんや被り物を嫌がる子には、このようにつばの角度を調整してみてあげてください。
(1)つばと(3)長方形の中央部分を裏で合わせて、重ねます。
重なる部分(↑ピンクの線)を四角く縫います。
つばの両端の延長線上aと(3)の長方形のbにゴムを縫い付けます。
あご紐の片方の先には表側、もう一方の先には裏側のマジックテープⓇをつけたら、愛犬用サンバイザーの完成です!
両耳を通し、あごのマジックテープⓇで留めて、被せてあげてください。
リボンやレースをつけたりするとまた雰囲気が変わります。
わんちゃんに合わせて是非作ってみてください。