犬4頭と猫8匹、サワガニに囲まれながらの生活を楽しんでいる。いつか広い庭付きの家に住むのが夢。

目次
- 雨の日にやってくるアイツの存在
- 犬がナメクジを食べるとどんなリスクがある?
- ナメクジの粘液や這った跡をなめても注意が必要?
- 犬がナメクジを食べたかもしれないときの対応
- 庭で犬を遊ばせる前に確認したいこと
- 日頃からできるナメクジ予防
- 犬がいる庭でナメクジ駆除剤を使うときの注意点
- 実際に庭でナメクジ対策をしてみた
- ナメクジ対策は、犬を庭に出す前の目視確認までセットで
雨の日にやってくるアイツの存在

雨が続いたあと、庭の鉢の裏や草むらでナメクジを見つけて、ぎょっとしたことはありませんか。犬と庭で遊ぶ家庭にとって、ナメクジは見た目の不快感だけでなく、犬がなめたり食べたりするリスクも気になる存在です。
そこで今回は、犬がいる庭でナメクジが発生した場合に考えられるリスクや、駆除剤・忌避剤を使うときの注意点について獣医師の小林 清佳先生に伺いました。
犬がナメクジを食べるとどんなリスクがある?
犬がナメクジを食べたり、なめたりした場合に注意したいもののひとつが、広東住血線虫(かんとんじゅうけつせんちゅう)です。
「広東住血線虫は、ネズミを終宿主とする寄生虫です。ナメクジやカタツムリなどの陸産の巻貝、カニ、淡水産の巻貝、エビ、カエルなどは中間宿主になることがあります※」
※終宿主とは最終的に寄生する相手のこと。幼虫が一時的に寄生する相手を「中間宿主」と呼ぶ。
「人が感染した場合、幼虫が脳や脊髄に侵入し、その過程で好酸球性髄膜脳炎を起こすことがあります。これは、激しい頭痛や神経症状、運動失調、知覚異常などがみられることがあり、まれに後遺症が残る例や死亡例も報告されている危険な病気です」

犬でも感染した場合、神経症状などに注意が必要と考えられています。ただし、犬における国内の発生例は、今のところ確認されていないようです。(2026年6月現在)
「だからといってナメクジを気にしなくてよいわけではありません。好酸球性髄膜脳炎の潜伏期間は、人で2〜35日、平均16日と言われており、犬でも同じように長い可能性があります。
つまり、時間が経ってから体調に変化が出ても、ナメクジとの関連に気づきにくいんです。
実際に犬がナメクジを食べたところを見ない限り、2週間以上経っておかしな症状が出ても、それを広東住血線虫と結びつけられるとは考えにくく、診断そのものができていないケースもあると思います」
庭で犬を自由に遊ばせていると、飼い主が見ていないところで何かを口にしている可能性もあります。ナメクジが多い季節は、犬の行動範囲やにおいをかいでいる場所にも目を向けておきたいところです。
参考:国立健康危機管理研究機構 感染症情報サイト
https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/angiostrongyliasis/detail/index.html















