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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬を迎えたら、まず愛犬のためのハウスを用意してあげる必要があります。よく使われるグッズには、クレート・サークル・ケージの3つがありますが、どれを選べばよいのでしょうか? それぞれの違いと使い分け方法、犬のハウスに必要な条件について解説します。
目次
- ハウスは犬にとって大切な場所!
- クレートは成長後のサイズを見越して買うと◎
- 犬が動いても大丈夫?クレートの強度を確認しよう!
- クレートは扉を外せるタイプがおすすめ
- クレートはハウス&持ち運び用に向いている
- サークルはトイレの囲いやスペースの区切りに
- ケージは留守番時の排せつ場所にもなる
ハウスは犬にとって大切な場所!
ハウスとは、犬にとって家にあたる場所です。犬が寝る場所や、リラックスして過ごす場所として使われます。
ハウスに必要な条件は、愛犬が安心して落ち着けること。外から中が見えるハウスでは、愛犬の様子をいつでも観察できるという利点があるものの、愛犬も外の様子が気になり落ち着かなくなってしまいます。
また、来客時など愛犬に部屋を歩き回らせたくないときに、ハウスの中で待っていてもらうこともあるため、外からロックできるものがよいでしょう。
これらの条件を踏まえると、犬のハウスにはクレートと呼ばれるタイプのものが最適といえます。しつけや留守番など必要に応じて、サークルやケージと組み合わせて使うのがおすすめです。
クレートは成長後のサイズを見越して買うと◎
クレートの選び方のポイントは、サイズに注目して選ぶことです。狭すぎると窮屈で、広すぎると落ち着かないため、愛犬の体にちょうどいいサイズを選びましょう。成長後に愛犬がどれくらい大きくなるかを見越し、ゆったりと伏せができ頭から入って無理なく方向転換できるサイズにするのがおすすめです。
もし愛犬が予想よりも大きく成長した場合は、買い替えも検討してください。
犬が動いても大丈夫?クレートの強度を確認しよう!
もし愛犬がクレートの中で動いたときに床がへこむと、怖がって中に入りたがらない原因となります。
購入前に強度を確認し、愛犬が動いてもへこまないクレートを選びましょう。
クレートは扉を外せるタイプがおすすめ
クレートには、扉が外せるタイプや取り外し不可のタイプがあります。最初は扉を外した方が慣れさせやすいため、できれば取り外しできるタイプを選ぶのがおすすめ。
中には扉がクレートの内側に収納されるタイプもありますが、犬の頭に扉がぶつかって嫌がることもあるため要注意です。
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クレートはハウス&持ち運び用に向いている
クレートは全面を覆われたケースに、出入りできるドアがついたもの。多くはプラスチック製ですが、簡易的な布製のものもあります。
視界をある程度さえぎられることで、犬が落ち着いて過ごしやすくなるため、ハウスとして使うのにぴったり。上部にハンドルがついているタイプを選べば、持ち運びにも便利です。居心地を考えて、中にはタオルなどを敷いておくと◎。
なお、広すぎるクレートだと、中で動きまわって興奮したり、排せつしてしまったりすることも。愛犬が成犬になったときに、頭から入っても無理なく方向転換できるくらいの大きさが理想的です。成長に合わせて買い替えることも必要でしょう。
サークルはトイレの囲いやスペースの区切りに
サークルは側面を囲う柵で、金属製や木製・簡易的な布製などがあり、組み合わせて拡張できるタイプのものもあります。
見通しがよすぎるため犬のハウスには向きませんが、愛犬用の簡易的なスペースをつくりたいときに使えるアイテムです。
また、トイレトレーニング時にトイレシーツをサークルで囲えば、愛犬にトイレの場所を覚えさせるのに効果的でしょう。
ケージは留守番時の排せつ場所にもなる
ケージは全面を囲われた入れ物で、多くは金属製です。ハウスとしても使用できますが、まわりから中が丸見えのため、天井と側面を布で覆って使いましょう。
そのほか、ケージは留守番時の排せつ場所としても役立ちます。ケージ内にトイレシーツを敷き、ケージとクレートの入り口をくっつけて固定することで、安全な排せつ場所が確保できますよ。
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