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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。無機質な形と極端なディテールのコントラストが特徴の情緒的な作品を描く。国内外問わず個展など作品を発表し続けている。
アーティスト/イラストレーターの大河紀さんとコッカプーの愛犬・ビールくんのハッピーな暮らしとは?
目次
- コッカプーの愛犬・ビールくんと暮らす、アーティスト/イラストレーター大河紀さん
- 約2年の準備期間。愛犬を迎えるまでの不安と葛藤
- 毎秒可愛すぎる…愛犬の日記代わりにSNSアカウントを開設
- 愛犬が体調不良の夜。SNSに励ましの声やたくさんのアドバイス
- 「妖怪の姿でも会いに来てほしい」愛犬への想いを作品に込める
- 「自分がこの子を幸せにする!」愛犬の存在が生きる糧に
コッカプーの愛犬・ビールくんと暮らす、アーティスト/イラストレーター大河紀さん
コッカプー(アメリカンコッカースパニエル×トイプードルのミックス)のビールくんのアカウントは、Twitterのフォロワーが8.8万人を超えています。自然体な姿がかわいすぎるビールくんの写真と、投稿に添えられたクスッと笑える文章が、なんとも魅力的です。
この投稿主は、ビールくんの飼い主であり、アーティスト/イラストレーターの大河紀さんです。
「犬との生活は本当に最高すぎます。いまだに、どの瞬間もかわいくて、あんなにもかわいい存在が、家でうろついていることに慣れません。毎日がハッピーです」
そう話してくれた大河さんは、インタビュー中もビールくんの様子をパシャパシャ。あふれる愛情が伝わってきます。
「ビールの写真を撮りすぎて容量が不足してしまったので、保存容量を2TB追加しちゃいました(笑)」
犬を初めて迎えた大河さんの想いとは? イラストレーター・大河さんならではの愛情表現や心境の変化を伺いました。
約2年の準備期間。愛犬を迎えるまでの不安と葛藤
大河さんがビールくんを迎えたのは、約3年前。新型コロナウイルスでの外出自粛がおこなわれていた時でした。小さな頃から犬がいる生活に憧れがあったものの、毎日夜遅くまで働く会社員生活では「幸せにしてあげられないから、いまじゃない」と気持ちを抑えていたそう。
コロナ禍での在宅ワークがはじまりしばらくした頃、大河さんはイラストレータとして独立することを決めます。同時に、犬との生活に向け、犬OKの物件へ引越したり、誤飲に気遣った家具を揃えたりと犬仕様にシフトしていきました。
一緒にいられる時間や経済面、住居環境など、あらゆる犬に関する情報を調べ尽くしたものの、それでも「ちゃんと幸せにできるか」不安に感じていた大河さん。パートナーさんがあと押しする形でワンちゃんを迎えることになりました。
「突然、今日からここがあなたの家です! というのは、人間のエゴでしかないと重々わかっていて。せっかく我が家に来てもらうからには幸せにしないと、とすごく責任を感じていました」
大河さんがワンちゃんを飼うために費やした準備期間はなんと約2年。「コッカプー」つまりアメリカン・コッカー・スパニエルとプードルを掛け合わせた犬種に出会ったのも、初めての人でも飼いやすい犬種についてたくさん調べて行きついた結果でした。
「コッカプー」は、人懐っこくて仲間意識が比較的強いといわれる犬種だといいます。
「個体差はもちろんありますけど、ビールを見てもらえればわかる通り、自立心があるというよりは、甘ったれって感じの性格ですね(笑)」
犬種を決めたら、次はブリーダーさんの元へ。新しく生まれたコッカプーの4匹の兄弟の写真を見せてもらい、直感で「この子がいいなあ」と大河さんが感じた子が、いまのビールくん。「今日は見るだけ」と足を運んだところ、4匹のうちビールくんだけが残っていたそう。
「“見るだけは絶対無理説”は有名ですよね。その場で即決でした!(笑)」
長い準備期間と、たくさんの情報収集、そして心の整理をつけて、満を持してビールくんをお家に迎えることとなりました。