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建売住宅を購入し、夫婦ふたり&愛犬と暮らしている。DIY・インテリア・シニア犬との暮らし・便利グッズなどについて発信中。2018年に小学館より書籍を出版。
インテリアコーディネーターasasaさんに聞く、手づくりだからこそもっと楽しくなる“愛犬とのくらし”とは?
目次
- インテリアコーディネーターasasaさんが手がける、愛犬とのお家づくり
- シニア犬のトイレ対策「掃除すればいいだけ」と割り切ることも大切
- 愛犬の吠え癖で近隣から苦情…迎えてすぐに引っ越しを決意
- 「後悔はない」愛犬のおかげで知れた、家づくりの楽しさ
- 持病と戦いながらも元気にくらす、16歳の愛犬アクアちゃん
- 居てくれるだけで苦労も帳消し。手がかかるほど愛おしい愛犬
- 今この瞬間を大切に。愛犬家の仲間たちから届くエール
インテリアコーディネーターasasaさんが手がける、愛犬とのお家づくり
「15年かけて、じっくり家づくりをしてきました」
そう話すのは、インテリアコーディネーターのasasaさんです。今年16歳のミニチュアダックスフンドのアクアちゃんと旦那さんの3人で、素敵な戸建てでくらしています。
asasaさんは昔から犬とインテリアが大好きで、約15年前、ミニチュアダックスフンドの愛犬アクアちゃんを迎えたことをきっかけに、現在の戸建てを購入。時間をかけてインテリア選びやDIYを通じたお家づくりに励んできました。
asasaさんのお家は、ナチュラル素材を取り入れた、味わいのあるテイストが特徴です。
収納の見せ方も、ポイント。ドッグフードはガラスの米びつに入れたり、ペット用具は部屋に馴染むバスケットにしまうなど、お部屋で浮きがちなペット用品も、ペット用以外のものを上手に活用しながら、おしゃれな空間に仕上げています。
asasaさんはDIY好きでもあります。時には丸棒と布でアクアちゃん用のテントをつくったり、アクアちゃんがソファに登れなくなってしまったときは発泡ブロックを使ってドッグステップをつくってあげたり。
「あったら便利だろうな」と思ったものは、自分で手づくりするのがasasaさん流です。
「テントは、アクアが入ってたらかわいいだろうなと思って作りました。ドッグステップも、段差の登り降りの際にかかる足腰への負担を少しでも減らせるかなと思って」
ワンちゃんがいると、部屋が汚れたり、こだわりのものが置けずおしゃれを楽しめないイメージをもつ方もいるかもしれません。しかしasasaさんは「私はそこまで制約を感じていません」といいます。
「お気に入りのクッションカバーをビリビリにされて落ち込んだ経験とかは、もちろんありますよ(笑)でも、私としては飾りたいものは飾れていますし、犬がいるからといって、何かをあきらめている感覚はないですね。食べ物や誤食の可能性があるものを下に置かないようにするくらいですかね」
最近はかわいいデザインのペット用品も増えていますが、お気に入りのものが見つからないときは、人間用のものまで敷居を広げて探してみるのもおすすめなのだそうです。
シニア犬のトイレ対策「掃除すればいいだけ」と割り切ることも大切
アクアちゃんは現在16歳。トイレの失敗回数が増えたり、網膜萎縮症による視力の低下など、歳を重ねるにつれ心配な症状も増えてきています。
さらに、ホルモン分泌が過剰になることで多飲多尿が起きやすい「クッシング症候群」という病気もあるアクアちゃん。1時間に1回はトイレをさせてあげるのが最近のルーティンです。
アクアちゃんが粗相をする度に床の掃除や洗濯に追われていたasasaさんですが、次第に工夫の仕方を見つけ、少しずつ負担を減らしてきているといいます。
「初期の頃はアクアにおむつを履かせていたのですが、なんだか歩きにくそうで。そこで、SNSのDMで他の飼い主さんが教えてくれた『介護服』を試してみることにしました。レスラーのような見た目でちょっとシュールなのですが(笑)脱げることなく、アクアも快適そうです」
最初は部屋中トイレシートだらけで匂いも気になっていたそうですが、回数をこなすにつれて慣れ、「いまでは、こういうものかと何も気にしなくなりました(笑)」といいます。
粗相をされないようにするのではなく、粗相されてしまったとしてもすぐに洗えるように準備をしておくことが、犬にも飼い主にとってもストレスを減らすコツです。
「部屋は汚れやすいですが、掃除すればいいだけと割り切ってます」
また、アクアちゃんの視力や認知機能の低下により、夜の徘徊や壁やものにぶつかりそうになる場面もしばしば。階段などの大きな段差には行かないように敷居やステップを設けたり、気づいたときには「ストップ!」と声かけをするなど、試行錯誤中なのだとか。
フローリングの床に滑らないように、アクアちゃんの足裏には肉球をケアするシートが貼られています。定期的に張り替える必要はありますが、歩きにくさを軽減できているようです。
「部屋全体を滑りにくい素材の床に変えてあげることが一番いいかもしれませんが、全面変えるのはなかなかハードルが高くて。アクアも案外嫌そうにはしていないので、いまの時点では肉球シートで対策しています。ちなみにこちらも他の愛犬家さんから教えていただきました」