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家庭料理を伝えるレシピサイト『白ごはん.com』運営。日本料理店での修業や食品メーカーでの研究開発などを経て、2008年にサイトを開設し、レシピ情報を発信する。
料理研究家・冨田ただすけさんが元保護犬・ちゃこちゃんと暮らしたことで起きた変化とは?
目次
- レシピサイト「白ごはん.com」の運営者・冨田ただすけさんと愛犬・ちゃこちゃん
- 「いつか犬と暮らすなら保護犬がいいね」譲渡会で出会ったちゃこ
- 食糞・食べ渋り…保護犬との暮らしで生まれた小さな悩み
- 家族と協力して乗り越える愛犬の「分離不安症」
- 夫婦2人で行く愛犬の散歩。毎日のルーティンで会話が増えた
- 愛犬がいるライフスタイルを大切にしたら、仕事にも良い影響が
- 「どんな出会いでも愛おしい存在」保護犬も選択肢のひとつに
レシピサイト「白ごはん.com」の運営者・冨田ただすけさんと愛犬・ちゃこちゃん
「白ごはん.com」という和食中心のレシピサイトをご存じでしょうか?
1日で60万PV、年間2億PVを超える人気サイトで、料理ビギナーから料理好きの方まで幅広い指示を集めているレシピサイトです。
運営するのは、料理研究家の冨田ただすけさん。2008年のサイトオープン当初から現在まで、レシピ考案から料理の撮影、スタイリング、サイトの運営まで、ひとりで行っています。
そんな冨田さんのSNSにしばしば登場するのが愛犬のちゃこちゃんです。その愛くるしい姿と、冨田さんの愛情いっぱいの姿が人気を呼び、料理だけでなくちゃこちゃんの登場を心待ちにしているファンも多いといいます。
生後3ヶ月の時に冨田家にやってきて家族になったちゃこちゃんは元保護犬です。その出会いから、迎え入れたことで起きた変化まで、冨田さんにじっくりとお話を伺いました。
「いつか犬と暮らすなら保護犬がいいね」譲渡会で出会ったちゃこ
冨田さんは奥さんと娘さんとの3人家族。冨田さんも奥さんも子どもの頃から犬を飼った経験があり「子どもが大きくなったら、犬を飼いたいね」と話していました。
娘さんが小学3年生になり、ちゃんと自分の意志で「犬を飼いたい」と伝えてくれるようになったことから、「そろそろ犬を迎えよう」と家族会議。義姉が保護犬の預かりボランティアをしていたこともあり、犬を迎える時が来たら「保護犬にしよう」と以前から決めていました。
全国にはさまざまな動物保護を行っている団体がいて、人間の都合で手放されてしまった犬や猫などの動物たちを次の家庭へと譲り渡す「譲渡会」を行っています。冨田さんもその譲渡会でちゃこちゃんと出会いました。
「ちゃこのことは保護犬のサイトで事前に見ていたんです。保護団体さんとコンタクトを取り、譲渡会にちゃこが参加することを確認した上で会いにいきました」
冨田さんは、娘にとって初めての犬飼育となるため、長く生活ができ、一緒に成長していくような、1〜2歳の子がいいと考えていたそう。
サイトで探しはじめて「この子だ!」と思ったのが生後3ヶ月のちゃこちゃんでした。
保護犬を譲渡するにあたっては、各保護団体によって条件や審査が設けられています。主に、犬を飼育する経済能力があるか、家族全員の同意が得られている、飼育できる環境に住んでいるか、飼育困難になった時の預け先が確保できるかなど、引き取った後に犬が幸せに暮らすことができ、最後まで責任を持って飼育できるかを確認するものです。
「僕たちの場合は『犬を飼った経験は?』『日中どの程度家にいますか?』などのヒアリングがありました。保護団体さんは、家族として迎え入れるなら、なるべく一緒に過ごしてくれる家庭へ譲渡したいとの想いがあるのだと思います。幸いなことに、僕は自営業で家で仕事をしていましたし、そのほかの条件もクリアをして引き取ることができました」