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7才以上になり老犬期に入ると、耳や目、鼻などが悪くなり反応が薄くなることも。のんびりと過ごさせてあげようと思いがちですが、それが逆にストレスにつながっているかもしれません。適度に刺激を与えて、ストレスのかかりにくい環境を整えましょう。
目次
- ストレスを抱えることでなりやすい病気は?
- 老犬がストレスを感じるのはどんなとき?
- ストレスを溜めにくくするためにできること
ストレスを抱えることでなりやすい病気は?
老犬になると、関節や歯などさまざまなところに痛みが出始め、それがストレスに感じるようになります。筋力が弱まることで便秘がちになり、すぐに生理的欲求を満たせないこともストレスのひとつです。
また、刺激不足もストレスにつながります。体に不具合が出るためさまざまな場面でスローペースになりますが、犬にとってお出かけは大きな楽しみです。愛犬のペースに合わせて外に連れ出してあげるといいでしょう。
老犬がストレスを感じるのはどんなとき?
ストレスが原因で病気につながることもあります。特に老犬は、ストレスが持病の悪化につながることもあるので注意しましょう。
無気力症(むきりょくしょう)
強いストレスがかかると動く気力が減退し、無感情のようになりじっと動かなくなります。声をかけても反応しないことも。ごはんは与えられれば食べますが、自分から要求することはなくなります。
主なストレスの原因
- 散歩に連れて行かれなくなった
- 関節や腰の痛みなどの身体的ストレス
皮膚炎
老化による免疫力の低下とストレスが相まって、皮膚バリア機能が低下してしまい、皮膚炎になることがあります。体をしきりにかいたり舐めたりしているとき、赤くなってしまっているときは注意が必要です。
主なストレスの原因
- 夏場に蒸し暑い日が続いた
- 毎日長時間の留守番をしている
持病の悪化
大きなストレスがかかると、腎臓病(じんぞうびょう)などの病気が急激に悪化することがあります。心臓病や肺炎などもストレスにより悪化することも。老犬にとってはストレスが万病のもとになることがあるので、気をつけて過ごしましょう。
主なストレスの原因
- 急な気温の変化
- 家族が増えたなど生活スタイルが大きく変わった
ストレスを溜めにくくするためにできること
老犬期にストレスを溜めないためにできることはどんなことでしょうか?ストレスを溜めないための工夫をご紹介します。
積極的に刺激を与える
あまり動けない犬でもちょっと抱っこしてお外に連れて行ってあげたり、地面などの匂いを嗅がせてあげたりするだけでもリフレッシュになります。歩きたがらない13才の老犬が、遠出をしたら急にたくさん歩いたという例もあります。適度に変化を与えて、活力に繋げたいですね。
床材は滑らないものに
子犬の頃からカーペットを敷いたり、滑りにくいワックスをかけたりなどの対策は必要ですが、老犬になってからはさらに重要になります。足腰の関節が痛くなり、踏ん張りもきかなくなるので、改めてチェックするようにしましょう。
いつでもトイレや水飲みができるように
老犬は便秘がちになるため、室内でいつでもトイレができる環境を整えましょう。また、水が飲みたいと思ったときにすぐに飲めるようにしておくことも大切。水飲み場は複数の場所に用意してあげるといいですよ。
歯周病予防を
老犬になると歯周病になりやすくなります。歯が痛いというのは大きなストレスになるうえに、歯周病になるとごはんが食べられなくなり、心臓病を招くことも。より一層歯の健康チェックをしてあげるようにしましょう。
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