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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬のシャンプーには、皮脂や汚れを落として皮膚を清潔に保つという、重要な役割があります。シャンプーが不十分だと、皮膚病にかかりやすくなるので要注意。今回は、犬の注意したい皮膚病と、皮膚病予防に効果的なシャンプーのコツについてご紹介します。
目次
- シャンプー不足が原因に?犬の注意したい皮膚病
- 皮膚病を予防する!犬のシャンプーのコツ
- やりすぎもNG!犬をシャンプーするときの注意点
シャンプー不足が原因に?犬の注意したい皮膚病
シャンプーを怠るなどして皮脂が多い状態になると、犬は皮膚や毛がべたついて「脂漏性(しろうせい)皮膚炎」や「膿皮症(のうひしょう)」などにかかるおそれがあります。
このような皮膚病から愛犬を守るためにも、定期的にシャンプーをして皮脂や汚れ、べたつきを落とすことが大切です。とくに皮膚病にかかりやすい犬は、シャンプーで毛や皮膚を清潔に保ち、適切に予防していきましょう。
皮膚病を予防する!犬のシャンプーのコツ
皮膚病予防に効果的な犬のシャンプーのコツは以下の通りです。
シャンプー剤を流すときはシャワーを地肌に密着させる
シャンプー剤がきちんと洗い流せていないと、皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。シャンプー剤を洗い流すときは、シャワーヘッドを地肌に密着させて毛の根元までしっかりとすすぎ、洗い残しを防ぎましょう。
ドライヤー前にタオルドライをする
きちんと乾かさないと、毛の中に水分が残ってしまい、蒸れて皮膚病を起こす原因になります。ドライヤーをかける前に、タオルなどを使ってしっかりと水分を拭き取っておくことで、乾かし残しを防ぎやすくなります。
やりすぎもNG!犬をシャンプーするときの注意点
愛犬のシャンプーをするときは、以下の点に注意してください。
シャンプーのしすぎはNG
シャンプーをしすぎると、皮膚が乾燥してバリア機能が低下し、逆に皮膚病にかかりやすくなってしまいます。
犬のシャンプーの頻度は、月に1、2回程度が目安。ただし、犬種や季節、外での運動の頻度などにより個体差があるので、毛のべたつきや汚れ具合をチェックして調整しましょう。
目や鼻にシャンプーが入らないようにする
シャンプーをする際、犬の目や鼻にシャンプーが入ると、炎症を起こしてしまうことがあります。顔まわりのシャンプーをするときは、ゆっくりと水をかけたり濡らしたタオルでよく拭き取ったりして、丁寧に流すようにしてあげましょう。
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