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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬を迎え入れたら、お手入れを始める前に、まずはスキンシップ好きかどうかをチェックすることが大切です。そこで今回は、犬がスキンシップ好きか確かめる方法をご紹介。犬をスキンシップに慣れさせる方法についても解説します!
目次
- 愛犬がスキンシップ好きかチェックしよう!
- スキンシップに慣れさせる方法(1)
- スキンシップに慣れさせる方法(2)
愛犬がスキンシップ好きかチェックしよう!
以下のチェックポイントにすべて当てはまる場合、愛犬はスキンシップが好きなタイプといえます。一方、当てはまらないものがある場合は、スキンシップが苦手なタイプかもしれません。
チェックポイント
- 体を持ち上げたとき、暴れるなどして嫌がらない
- 仰向けにしたとき、はね起きるなどして嫌がらない
- おなかや背中など、体の中心部をおとなしくなでさせてくれる
- 敏感な耳・足先・肛門周りなど、先端部をさわらせてくれる
- お手入れの道具が体にふれても嫌がらない
スキンシップが苦手な犬に無理やりお手入れをすると、お手入れ嫌いになってしまうおそれがあるので要注意。まずは、スキンシップに慣れさせてあげることが重要です。
これらすべてに最初から当てはまる子犬は、なかなかいないでしょう。しかし、大好きな飼い主さんとのスキンシップは、子犬にとっても楽しい時間になるはずです。
子犬が嫌がらないスキンシップの方法から始め、少しずつ体のいろいろな部分をさわられることに慣れさせていきましょう。
ここからは、各チェックポイント別に、スキンシップに慣れさせる方法についてご紹介します。
スキンシップに慣れさせる方法(1)
・体を持ち上げたときに暴れてしまう場合
まずは、軽くさわることができたらごほうびを与える、少し持ち上げられたらごほうびを与えるという具合に、少しずつでよいので、人にさわられることに慣れさせましょう。
・仰向けにしたときはね起きるなどして嫌がる場合
仰向けの姿勢を嫌がる犬は多いもの。無理に仰向けにさせようとすると、嫌なことと感じてさらに抵抗してしまうかもしれません。
最初は、子犬がリラックスして横になっているときなどにやさしく近づき、そっとおなかのあたりをなでることから練習してみるのがおすすめです。
・おなかや背中など体の中心部をなでると嫌がる場合
愛犬が体の中心部をさわると嫌がる場合は、ごほうびを与えながらさわることを繰り返し、慣れさせましょう。ただし、体を持ち上げたり、仰向けにしたりしても嫌がらなくなれば、体の中心部をさわらせてくれるようになることが比較的多いようです。
スキンシップに慣れさせる方法(2)
・敏感な先端部をさわると嫌がる場合
犬のお手入れをするときは、どうしても体の先端部をさわる必要がでてきます。そのため、愛犬の耳や足先、肛門まわりなどをさわったときに、少しでも嫌がるそぶりを見せる場合は、ごほうびを与えながらさわることを繰り返し、少しずつ慣れさせることが大切です。
・お手入れの道具が体にふれると嫌がる場合
この場合は、お手入れ道具の感触に少し驚いただけかもしれません。ごほうびを与えながらお手入れ道具を少し体にふれさせるなどして、徐々に慣れさせていきましょう。
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