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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
愛犬の目のまわりのお手入れ、正しくできていますか? 今回は、犬の目のまわりのお手入れ方法や、お手入れするときの注意点についてご紹介します。まずは、犬の目のまわりのお手入れの必要性について見ていきましょう。
目次
- 犬の目のまわりのお手入れの必要性
- 犬の目のまわりのお手入れ方法
- 犬の目のまわりをお手入れする際の注意点
犬の目のまわりのお手入れの必要性
目ヤニが出ていたり、涙が多かったりするなど、愛犬の目に気になる点がなければ、目のまわりのお手入れは、基本的にしなくてもよいでしょう。しかし、目に何らかの疾患がある場合は、お手入れが不足することによって症状を悪化させるおそれがあります。
また、涙やけの症状が見られるときは、涙をこまめに拭いてあげるようにしましょう。愛犬の目の下がぬれていたり、目ヤニがついていたりしたら、その都度拭いてあげるようにしましてください。涙や目ヤニが異常に多かったり、目が赤くなっていたり、結膜が腫れていたりしたら、早めに動物病院に相談しましょう。
犬の目のまわりのお手入れ方法
犬の目のまわりをお手入れするときは、水で軽く湿らせたガーゼを指に巻きつけ、汚れを優しく押さえるようなイメージで拭きましょう。固まった目ヤニは引っ張らずに、ガーゼの水分でふやかすように浮かせてから取ってください。
また、短頭種の場合は、涙が顔のしわに入り込みやすいので、片方の手でしわを広げながら拭き取るのがポイント。強く押さないよう注意して、なぞるようにそっと拭きましょう。
犬の目のまわりをお手入れする際の注意点
犬の目のまわりを拭く際、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなど、水溶性の紙を使うと、溶けた紙が犬の目の中に入る危険性があります。また、ゴシゴシと力を入れて拭くと、皮膚が炎症を起こすことがあるので注意してください。
なお、拭くときにガーゼが目に当たるなどすると、角膜が傷ついてしまったり、結膜炎になってしまったりするおそれも。犬の目のまわりを拭くときは、ガーゼが目にふれないよう、十分注意することも大切です。
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