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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
災害時、車は重要な移動拠点になります。そのため、家の中の防災対策だけではなく、車の中に防災グッズを用意しておくことも大切です。今回は、愛犬と飼い主さんを守るために、日頃から車に備えておくべきグッズをご紹介します。
目次
- 車は災害時の拠点としても大切
- ふだんから車内に備えておきたい防災グッズ
- 身近にあるものを防災グッズに活用
- 車内で長時間過ごす場合の注意点
車は災害時の拠点としても大切
車は、災害時の拠点として、重要な役割を担う存在です。避難時の移動手段となるのはもちろん、カーラジオから情報を得たり、車内で携帯を充電したり体を休めたりすることもできます。
状況によっては、車内で愛犬と長時間過ごす可能性も考えられるため、家の中だけでなく車にも防災グッズを備えておくようにしましょう。
ふだんから車内に備えておきたい防災グッズ
通常の防災グッズのほかに、日頃のドライブで使えるグッズも災害時に役立ちます。車外に出られない場合も想定して、荷室と車内に分けて用意するとよいでしょう。
非常食・水
非常食には、手軽に栄養がとれる栄養補助食品や、ビタミン剤などのサプリメントがおすすめ。緊急用のペットボトルの水も用意しておくと安心です。賞味期限は定期的に確認し、入れ替えを行いましょう。
救急箱
荷室と車内の両方に備えておきたい救急箱。ウエットティッシュやばんそうこう、マスクなど必要なものをまとめておきましょう。
スコップ
車内にスコップを用意しておけば、災害時に穴を掘って犬のトイレやたき火の場所を確保することができます。また、冬には車まわりの雪かきにも使えます。
カーインバーター
車内のシガーソケットから、携帯を充電するために必要なアイテムです。災害時は情報ツールが非常に重要ですので、ぜひふだんから備えておきましょう。
身近にあるものを防災グッズに活用
ふだんから車内に置いてあることが多い身近なアイテムも、ちょっとした工夫で防災グッズとして活用できます。
洗車用バケツをキャリーバッグ代わりに
バケツは水をくんだり洗い物をしたりするほか、非常時に愛犬を運ぶキャリーバッグ代わりに使うこともできます。
レジ袋と靴下で給水袋に
水をくむ容器などが身近にない場合、レジ袋を靴下の中に入れれば、簡易的な給水袋の完成。レジ袋にそのまま水を入れるよりも、破けにくくなります。レジ袋は、エチケット袋や細く折りたたんでヒモの代わりなど、単体でもさまざまな用途に使用可能です。
置き傘とブルーシートで簡易担架
2本の傘の間にブルーシートを巻きつければ、簡易担架に早変わり。愛犬がケガをして動けなくなったときの救護に役立ちます。
いろいろな用途に使える軍手
軍手は作業時に手を守るほか、冬であれば手袋の代わりにも◎。また、愛犬がケガをしたとき、包帯代わりとして傷口の保護にも使えます。
車内で長時間過ごす場合の注意点
車内で長時間安全に過ごすためには、夏場の熱中症や冬場の寒さ対策がカギとなります。サンシェードやブルーシート、ブランケットなどを上手に活用しつつ、車を停める場所や窓の開け方も工夫しましょう。
ただし、エンジンをかけっぱなしの状態で、何かの拍子にマフラーがふさがれると、一酸化炭素中毒を招く危険があります。十分に注意してください。
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