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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬に「おすわり」や「待て」などのコマンドを教えておくと、生活のいろいろな面で役立ちます。ここでは、愛犬に教えるべき基本的なコマンド5つと、どんなシーンで使えるかをご紹介します。少しずつ練習を重ね、5つのコマンドをマスターしましょう。
目次
- 基本中の基本!まずは「おすわり」を教えよう
- いろいろなシーンで使える「待て」
- おなかと胸を床につける姿勢「ふせ」
- 飼い主さんのそばまで呼び戻す「おいで」
- 飼い主さんの隣について歩かせる「ついて」
基本中の基本!まずは「おすわり」を教えよう
「おすわり」とは、指示でおしりを床につけて座るコマンドのこと。飼い主さんとアイコンタクトを取りやすくもなるので、必ず教えたいコマンドです。
その場で瞬時に座らせることで、犬の動きを止めることができます。犬が困った行動をしそうになったら、「おすわり」を指示してやめさせましょう。
「ふせ」などのコマンドを教えるうえでも役立つので、しつけにおいては“基本中の基本”といえます。
いろいろなシーンで使える「待て」
飼い主さんが解除の指示を出すまで、その場でじっと待たせるコマンドの「待て」。
最初はほんの数秒から始め、待たせる時間を少しずつ延ばしていくのがポイントです。おやつなどのごほうびを使い、徐々に慣らしていきましょう。
おなかと胸を床につける姿勢「ふせ」
「ふせ」はおなかと胸を床につけて、犬を伏せさせるコマンドです。
「ふせ」の姿勢は「おすわり」よりも犬がリラックスしやすく、興奮を抑えやすいでしょう。そのうえ犬の体高が低くなるので、まわりの人や犬に恐怖心を与えにくいというメリットもあります。
まずは「おすわり」の姿勢をとらせ、おやつなどで「ふせ」の体勢へ誘導しましょう。
飼い主さんのそばまで呼び戻す「おいで」
犬が離れた場所に行ってしまったときに、「おいで」のコマンドができれば飼い主さんのそばまで呼び戻すことができます。
このコマンドを覚えていると、散歩中の事故や脱走、拾い食いを未然に防ぐのにも役立つでしょう。愛犬の身を守るためにもぜひマスターしたいしつけです。
飼い主さんの隣について歩かせる「ついて」
飼い主さんの隣について、視線を合わせて歩かせるコマンドの「ついて」。
これができるようになると、散歩中の愛犬の意識を飼い主さんに集中させられます。リードを引っ張ってグイグイ行ってしまうときや、すれ違った人や犬に吠えるときなどは、「ついて」の指示で落ち着かせることができますよ。
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