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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬は「飼い主さんにかまってほしい」「遊んでほしい」などの気持ちから、要求を通すために吠えることがあります。このような“おねだり吠え”は、飼い主さんが正しく対応できれば直るもの。吠えグセをつけさせないためにも、はやめに対策しましょう。
目次
- 運動や散歩でエネルギーを発散させよう
- あきらめるまで無視しよう
- 家族全員でルールを統一しよう
運動や散歩でエネルギーを発散させよう
“おねだり吠え”をさせないためには、愛犬の「かまってほしい、遊んでほしい」という気持ちを満足させるのが有効。
特に子犬は、エネルギーがあり余っているために吠えやすくなっている可能性があります。
ボールやおもちゃを使って愛犬と一緒に遊ぶと、エネルギーを発散させることができ、吠えにくくなります。ロープなどのおもちゃを引っ張り合って遊ぶのは、犬が大好きな遊びの一つです。全身を使うので、犬が疲れやすくなり、より効果的でしょう
ただし興奮して唸ったり吠えたりするようになる前にやめてクールダウンさせながら行いましょう。犬種によっても体力や好きな遊びなどが違うので、それぞれ愛犬にあった方法でエネルギーを発散させると良いですね。
また、散歩の時間や回数を増やすのもおすすめです。散歩は1日2回以上、異なるルートで行くといいでしょう。外の空気を吸うことでリフレッシュでき、吠えが少なくなります。
あきらめるまで無視しよう
“おねだり吠え”に応えてしまうと、犬に「吠えたら飼い主さんが反応してくれる」と認識させることに。愛犬がおねだりで吠えている間は、目を合わせたり話しかけたりせず、徹底的に無視するのがベストです。
「どうしたの?」と声をかけたくなってしまうかもしれませんが、心を鬼にしてグッとこらえましょう。
犬があきらめて吠えるのをやめ、その場を離れたりふて寝したりすると成功。落ち着いたトーンで「いい子だね」と褒め、おすわりなどの号令をかけてそれに従ったら要求に応えてあげましょう。
家族全員でルールを統一しよう
あなたが愛犬の“おねだり吠え”を無視していても、他の家族が甘やかしてしまうと意味がありません。「おねだり吠えをしたら無視する」というルールを家族で統一し、全員で守りましょう。
かまってもらえるまで吠え続けるのは、とっても大変なこと。家族全員で取り組むことで、最速で改善に向かえるはずです。
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