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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬の飼い主さんを悩ませる問題といえば、愛犬の大きな吠え声でしょう。中でも3才から7才未満の成犬期後半は成長してパワーが増え、運動不足などのストレスから、吠えやすくなることも。成犬期後半の犬が吠える理由と、しつけの方法についてご紹介します。
目次
- 油断して対応を変えると、吠えが一気に出ることが
- 成犬期はストレスが溜まりがち? イライラして吠える場合
- 初めての体験に警戒して吠えることも
油断して対応を変えると、吠えが一気に出ることが
成犬期の後半になると、「しつけもある程度済んだから」と油断してしまいがち。これまで愛犬に許していなかったことを許可すると、一気に吠えが出ることもあります。
これまでは乗せていなかったソファに乗せたり、「大人になったから」と与えたことのないおすそわけをしたりと、飼い主さんの気分でルールを変更するのは要注意。愛犬を混乱させてしまうかもしれません。
「もう成犬になったから大丈夫」と思わず、一度決めたルールはなるべく守って接しましょう。
成犬期はストレスが溜まりがち? イライラして吠える場合
体が小さかったこれまでと比べ、この時期の犬は体力もついています。必要な運動量も増えるので、散歩や遊びでさらにエネルギーを発散させましょう。散歩や遊びの時間が短く運動不足になると、ストレスから吠えやすくなります。
また、この時期はしつけがひと通り終了することから、子犬期に比べてコミュニケーションが減りがちに。愛犬が寂しさからストレスを感じるかもしれないので、コミュニケーションやスキンシップの時間はしっかり取りましょう。
初めての体験に警戒して吠えることも
手がかかりにくくなった成犬期は、お出かけなどの新しい体験にチャレンジする機会も増えるでしょう。しかし成犬期の後半になると、初めての体験に抵抗感をもつ犬も。
中には、初めての体験である泊まりがけの旅行がトラウマになり、警戒心から吠えやすくなる場合もあるようです。
泊まりがけの旅行に行く前にまずは日帰りで旅行してみるなど、新しい体験は少しずつ慣らしていくのが無難です。怖がるようなら場所を変えるなど、愛犬の様子を見て進めましょう。
どんなときも愛犬とのコミュニケーションを忘れずに、信頼関係を壊さないようにしていきたいものです。
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