更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬が電車に乗れるようになると、行動範囲が広がります。しかし、いきなり犬連れで電車に乗ってしまうと、吠えるなどして周囲に迷惑をかけるおそれが。そこで今回は、犬を電車に乗せるための練習法や、犬と電車に乗る際のマナーやルール、注意点を解説します。
目次
- 犬を電車に乗せるための練習法
- 犬と電車に乗るときのルールやマナー
- 犬と電車に乗るときの注意点
犬を電車に乗せるための練習法
ほかの人に迷惑をかけずに、愛犬と電車に乗るためには、まずは電車に慣れさせることが大切です。以下の手順で、愛犬を電車に慣れさせましょう。
(1)電車の走行音やホームの雑音に慣れさせる
フード入りのおもちゃをなめさせながら、録音した電車の音か、市販されている電車の効果音CDなどを聞かせて、電車やホームの音に慣れさせましょう。初めは小さな音からスタートし、徐々に大きくしていくのがポイントです。
(2)クレートかキャリーバッグなどに入れて1駅乗車
音に慣れたら、混雑する時間帯や車両を避け、1駅だけ乗車します。クレートに入れて乗車する場合は、犬が落ち着きやすいように、上から目隠しの布などをかけておきましょう。
(3)目的の駅に着いたら外に出てリフレッシュさせる
目的の駅に着いたら外に出て、迷惑にならない場所で犬を出し、排せつさせたり水を飲ませたりしてリフレッシュさせてください。犬が静かに待てそうな場合は、練習ついでにもう一度電車に乗り、元の駅に戻ってもいいでしょう。
(4)1~3ができたら乗車時間を徐々に延ばす
1~3ができたら、もう1駅、もう2駅……など、電車に乗っている時間を徐々に延ばします。子犬の場合は、そそうを防ぐために、こまめに降車し、駅の外に出て排せつさせましょう。
電車で30分以上静かにできるようになったらクリア。愛犬と一緒にいろいろなところへ出かけてみましょう。
犬と電車に乗るときのルールやマナー
愛犬と一緒に電車に乗って出かけるときは、守るべきルールやマナーがあることも忘れてはいけません。
例えば、日本の鉄道会社のほとんどは、犬同伴で乗車する場合、犬をクレートやキャリーバッグなどのケースに入れるというルールがあります。そのため、愛犬を連れて電車に乗るときは、必ず犬を入れるケースを用意しましょう。また、犬をケースに入れていたとしても、犬の顔や体の一部がケースから出ているとルール違反になるので、注意してください。
そのほか、犬を入れたケースを座席の上に置くのは、マナー違反ですのでやめましょう。犬を入れたケースは、足元に置くか手で持つようにしてください。
犬と電車に乗るときの注意点
鉄道会社によって、犬の利用料金や持ち込めるケースのサイズは異なるため、事前に確認しておく必要があります。また、スリングや犬用カート(ドッグカート)での同伴を禁止している鉄道会社も少なくありませんので、持ち込めるケースの種類も事前に確認しておきましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。