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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
おもちゃを使って愛犬と一緒に遊ぶことは、ストレス発散や運動のためにはもちろん、絆を深めるコミュニケーションとしても大切です。そこで今回は、おもちゃを使ったおすすめの犬との遊び方と、最適なおもちゃをご紹介します。
目次
- おすすめの犬とのおもちゃ遊び(1)「引っ張りっこ遊び」
- おすすめの犬とのおもちゃ遊び(2)「取ってきて遊び」
- 犬におもちゃを与えて「ひとり遊び」させるのもおすすめ
おすすめの犬とのおもちゃ遊び(1)「引っ張りっこ遊び」
「引っ張りっこ遊び」に使うおもちゃ
この遊びには、コットントープなどのロープ状のおもちゃを使うのがおすすめです。犬がくわえても壊れない丈夫さと、人が持ちやすい長さを兼ね備えたもの選んでください。決して、タオルなど人が使う日用品で代用しないようにしましょう。
「引っ張りっこ遊び」のやり方
- 飼い主さんがおもちゃを持ち、大きく振ったり小さく振ったりして、愛犬の興味をひきます。
- 愛犬が興味を示してきたら「おすわり」などの号令をかけ、従ってから引っ張りっこスタート。
- 愛犬が興奮してきたら、いったん「オフ」や「アウト」と言っておもちゃを取り上げ、落ち着くまで待ちましょう。取り上げることに抵抗を示す場合は、取り上げた後にほめて好物などをあげましょう。愛犬が落ち着けば、2に戻り遊びを再開させてOKです。
- 飼い主さん主導で遊びを終わらせ、ほめてから愛犬の届かない所におもちゃを片付けましょう。
“ものをくわえて引っ張る”という動作は、犬の本能に根づく行動なので、この遊びを好む犬は多いです。いい運動になるので、散歩に行けない日の室内遊びにも最適ですよ。
おすすめの犬とのおもちゃ遊び(2)「取ってきて遊び」
「取ってきて遊び」に使うおもちゃ
この遊びには、持ち手のついたボール状のおもちゃなどを使うのがおすすめ。ただし、あまり小さいものだと誤飲の心配があるので、愛犬の体格に合ったものを選びましょう。
「取ってきて遊び」のやり方
- 愛犬の目の前におもちゃを転がして、追いかけさせます。
- 愛犬がおもちゃをくわえて持ってきたら、小さく切ったおやつと交換し、もう一度おもちゃを転がしましょう。
- 最後は飼い主さん主導で終わらせ、愛犬の届かない所におもちゃを片づけましょう。
この遊びは、犬の“動いているものを追いかけて押さえ込む”という本能を満たすことができます。犬の本能を満たすことは、ストレス発散にもつながるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
犬におもちゃを与えて「ひとり遊び」させるのもおすすめ
飼い主さんとのおもちゃ遊びの時間も重要ですが、犬が単独で頭を使って遊ぶ時間を設けることも大切です。
「ひとり遊び」に使うおもちゃ
単独で遊ばせるときは、中に食べ物を入れるタイプの知育おもちゃがおすすめ。飼い主さんが転がしてあげれば一緒に遊ぶこともできるので、ひとつ持っておくと便利ですよ。
「ひとり遊び」のやり方
- 飼い主さんが愛犬の前でおもちゃを転がしておやつを出し、「おもちゃを転がしたら、中から食べ物が出てくる」ということを実演して見せてあげしょう。
- 愛犬がおもちゃの中からおやつが出てくることを理解すれば、「どうすれば食べられるのだろう」と考え、あの手この手を使って食べようとがんばってくれるはずです。
頭を使う遊びは老化予防にも役立つので、若い頃から取り入れたい遊びといえるでしょう。
また、比較的短時間の留守番中などの退屈しのぎにも適しています。
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