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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
留守番前の飼い主さんの行動次第で、愛犬の留守番中のストレスの感じかたは変わってきます。良かれと思ってしていた行動が、実は愛犬を不安にさせていたということも……。愛犬を安心させるためにしたい行動と、避けたほうがよい行動をご紹介します。
目次
- 留守番前の散歩や遊びで愛犬の体力を使わせよう
- 出かけることを愛犬に察知させないようにしよう
- 出かけるときは声をかけずにさりげなく
- 愛犬に謝りながら出かけるとかえって不安に
留守番前の散歩や遊びで愛犬の体力を使わせよう
留守番前に愛犬と散歩に出かけ、気持ちよく体力を使わせましょう。体力を使うと、留守番中、愛犬は疲れて眠ることができます。
留守番中の過ごしかたは、ぐっすり眠ってしまうのがベスト。ぐっすり眠って過ごせば、寂しさや不安を感じることなく安心して過ごすことができます。
散歩が難しいときは、室内で体力を使う引っ張りっこ遊びなどをしましょう。楽しみながら適度に疲れさせることができますよ。
出かけることを愛犬に察知させないようにしよう
飼い主さんが出かける前にしている行動がワンパターンだと、愛犬は留守番を察知してハウスに入らなくなることもあります。
例えば、「洗濯物を干して、メイクをして、カギを用意したら出かける」というようなパターンで毎回準備をしているなら、そのパターンを変えてみたり、メイクをしても出かけない日をつくったりしてパターンを崩し、愛犬に察知されにくいようにしましょう。
出かけるときは声をかけずにさりげなく
飼い主さんが出かけることがわかると吠えてしまう寂しがりやの犬なら、少量のごはんを与えて夢中になっている間に、声をかけずにそっと出かけましょう。こうすることで、「寂しくなる」という余計な不安を愛犬に与えずに済むでしょう。ごはんの量が多いと食べたあとにウンチをすることが多いので、量は少なめで。
心配な場合は、留守番カメラなどを使って飼い主さんが出かけたあとの愛犬の様子を観察してみてもいいでしょう。
愛犬に謝りながら出かけるとかえって不安に
愛犬に留守番させる罪悪感から、「留守番させてごめんね」などと謝りながら出かけていませんか?
飼い主さんが不安や心配な気持ちでいると、愛犬にも伝わってしまいます。愛犬はこの言葉をきっかけに、「今から何か起こるの?」と不安になるかもしれません。
愛犬が安心できる環境にしておけば、飼い主さんは留守番を申し訳なく感じなくても大丈夫。「お留守番よろしくね!」という明るい気持ちで出かけましょう。
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