更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬との暮らしの中では、犬だけで留守番させる場面も出てくるはず。もし犬が留守番に慣れていないと、さまざまなトラブルのきっかけになることも。犬がリラックスして留守番できるように、子犬の頃から留守番のしつけをしておきましょう。
目次
- 留守番しつけはなぜ必要なの?
- ステップ1.飼い主さんが離れてもクレートにいられるようにする
- ステップ2.犬だけの時間に慣れさせる
- ステップ3.サークル内でリラックスできるようにする
- ステップ4.留守番前にエネルギーの発散を!
留守番しつけはなぜ必要なの?
留守番に慣れていない犬は、不安やストレスから問題行動を起こしがちに。たとえば、飼い主さんが帰宅するまで吠え続けてご近所迷惑になったり、ストレスからいたずらをしてしまったり、自分の体を舐め続けたり噛んでしまったりということもあります。
こうしたことが起こらないよう、子犬の頃から留守番のしつけをすることが大切です。留守番時に愛犬がリラックスして過ごせるようにするためのトレーニング方法を見ていきましょう。
ステップ1.飼い主さんが離れてもクレートにいられるようにする
犬をクレートに入れたら布をかけて飼い主さんを見えないようにし、その状態でクレートの中にフードを入れます。
その後、飼い主さんはクレートから離れましょう。最初は1分、次に3分と、離れている時間を延ばしていきます。この間、犬がリラックスしていたらOK。飼い主さんは犬が動き出す前にクレートに戻り、愛犬に声をかけながら褒めて、布をかけたままクレートの隙間からフードを与えます。
愛犬が「飼い主さんは必ず戻ってくる」「静かに待っていればいいことがある」と学習するようにしましょう。
ステップ2.犬だけの時間に慣れさせる
噛み壊せないゴム製のおもちゃなどを与え、犬にひとり遊びをさせます。その間、飼い主さんは静かに別室へ。様子を気にかけながら、しばらく経ったら部屋へ戻り、「イイコ」とほめてフードを与え、愛犬がフードを食べている隙に素早くおもちゃを回収しましょう。
ステップ3.サークル内でリラックスできるようにする
留守番が長くなるときは、トイレやクレート、給水器、ゴム製のおもちゃなどを入れた広いサークルを用意します。
犬をサークルに入れて「待て」をさせ、飼い主さんは少しずつ離れます。そのままソファの裏などに隠れ、犬が待てをしたまま落ち着いていられるか見守りましょう。数分したら戻り、フードを与えてほめてください。
少しずつ離れる時間を長くしていき、愛犬にサークルで過ごすことに慣れさせていきましょう。
ステップ4.留守番前にエネルギーの発散を!
理想の留守番は、犬がクレートの中でリラックスして寝ている状態です。特に長時間の留守番をさせる場合は、その前に排せつを済ませ、しっかりと散歩をしたり運動をさせたりして、エネルギーを発散させてあげましょう。
散歩に行けないときは、室内で引っ張りっこ遊びなどをするのも効果的です。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません