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愛犬をあらゆるものの刺激に慣れさせる「社会化しつけ」では、人や物に対してだけではなく、愛犬がほかの犬に対しても慣れるようにしつけることが大切です。今回は、愛犬がほかの犬に慣れることの重要性と、慣れるための練習方法をご紹介します。
目次
- 愛犬の犬慣れはなぜ重要なの?
- 愛犬を迎えたらほかの犬とふれあわせよう
- すでにほかの犬に吠えたり警戒したりする場合
- ほかの犬への警戒心をゆるめるプラスアルファの技
愛犬の犬慣れはなぜ重要なの?
愛犬の「社会化しつけ」が十分にできていないと、ほかの犬が苦手になってしまうことがあります。散歩中に出合う犬に吠えたり、家にいても外から聞こえる犬の声に反応して吠えたりするなど、愛犬は落ち着くことができず、やがてストレスを感じるように。愛犬の健康にもかかわるので、順応性の高い子犬のうちにしつけておくことが大切です。次の章からは、愛犬をほかの犬に慣れさせるための練習方法をご紹介します。
愛犬を迎えたらほかの犬とふれあわせよう
愛犬を迎えたら、散歩などでできるだけはやくほかの犬とふれあわせましょう。フレンドリーな犬がいれば協力してもらい、相手の犬の飼い主さんに許可を取ったうえでニオイを嗅がせてもらいます。あまり長くふれあわせるとトラブルにつながることもあるため、お尻のニオイを嗅いだらお礼を言って、その場をサッと離れましょう。なお、ワクチン接種が済んでいない子犬の場合は地面に下ろさず、キャリーバッグやスリングに入れてほかの犬を見せるだけでOK。「ほかの犬は怖くない存在」と教えます。
同じくらいの月齢の犬が集まる、しつけ教室の子犬クラスを利用したり、ドッグランにいる犬を外から見せ、愛犬が怖がらない距離でまわりを歩きながらフードをあげてみたりするのもいいでしょう。
こんな行為は愛犬を「犬嫌い」にさせるかも
リードを短く持って引っ張りながら相手の犬に近づけたり、抱っこしたままほかの犬に近づけたりするのはNGです。また明らかに体格差がある犬や吠えてしまう犬にも最初は近づけないようにしましょう。愛犬はより強い恐怖心を抱くばかりか、相手の犬と思わぬトラブルになるおそれもあります。
すでにほかの犬に吠えたり警戒したりする場合
すでにほかの犬に吠えたり警戒したりしている場合、まずはほかの犬がいないところで練習を。ふだんの散歩で、道の端によけつつ愛犬の名前を呼んで飼い主さんに注目させます。愛犬が飼い主さんに集中できたら、道の端でほめてフードを与えましょう。
この要領で、ほかの犬とすれ違うときも、端によけながら名前を呼んで飼い主さんに注目させ、フードを与えます。愛犬がほかの犬を気にしなくなったら、フードは与えずほめるだけですれ違ってみましょう。
ほかの犬への警戒心をゆるめるプラスアルファの技
愛犬が警戒する前に、飼い主さんの方から相手の犬に明るくあいさつをすると、愛犬は飼い主さんの明るい対応を見て、警戒心がゆるみやすくなります。名前を知っている犬なら、明るく名前を呼んでからあいさつしましょう。
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