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ペット栄養管理士。愛犬のパピヨン2匹と暮らしながら、「犬おやつのオンラインレシピブック」の運営、犬の雑誌やウェブサイトでのレシピ制作を中心に活動中。
栄養素が豊富に含まれており、貧血改善やスタミナ補給など健康に良いとされているレバー。きちんと下処理をして加熱すれば、犬にレバーを与えても大丈夫です。
今回は、スーパーでも気軽に購入できる鶏レバーとハツの下処理の方法とレシピをご紹介します。鶏レバーは基本的に鶏ハツとセットで、4個ほどで1パックになって売られています。
1パック分を下処理するとレシピで使用する分量に近い量になりますので、ぜひ気軽に試してみてくださいね♪
目次
- 愛犬のスタミナUPに! 鶏レバーとハツに含まれる栄養素
- 愛犬が安全に食べるための鶏レバーとハツの下処理方法
- 【犬用鶏レバーおやつ】レバーヨーグルトペーストのレシピ
- 【犬用鶏ハツおやつ】ハツのミネストローネ風スープのレシピ
- 愛犬に薬を飲ませる時、トッピングやおやつにも使えるレバー&ハツ
- 【食べる前に】レバー&ハツおやつを愛犬に与えるときの注意点
愛犬のスタミナUPに! 鶏レバーとハツに含まれる栄養素
鶏レバーとハツは、鶏むね肉やササミと比べてビタミンが多く含まれていることが特徴です。糖質をエネルギーに変えるために欠かせないビタミンB群も豊富に含まれているので、スタミナのキープも期待できます。愛犬のごはんを手作りされている方は少し混ぜてあげるのもおすすめです。
・鶏レバー
ビタミンB群が特に豊富に含まれているので、疲労回復や皮膚や粘膜の健康に役立つ食材です。
脂肪やドライフードの栄養基準において上限値があるビタミンAも多く含まれています。
脂肪もビタミンAも健康に過ごすために欠かせない成分ですが、手作り犬ごはんのお肉代わり(メインの食材)としてレバーを活用するのではなく、補助的にプラスするのがおすすめです。
・鶏ハツ
ミネラルの「リン」が、鶏レバーの約1/2、ササミの2/3程度と控えめ。
低タンパクを意識している時も取り入れやすい食材ではありますが、こちらもビタミンAがやや多いので手作り犬ごはんの場合はメインのお肉ではなく、補助として使うのがおすすめ。弾力があるので、細かく切って与えるようにしましょう。
愛犬が安全に食べるための鶏レバーとハツの下処理方法
鶏レバーとハツは基本的にくっついた状態で販売されています。レバーとハツのつなぎ目の筋を切ってわけます。
レバーはキッチンバサミなどを使い、血の塊と黄色い脂肪を取りながら流水で洗います。勢いよく洗うと身が崩れてしまうので、優しく洗うようにしましょう。
ハツは黄色い脂肪を切り落とし、穴の空いている部分にキッチンバサミを入れて切り開き、血の塊を取りながら流水で洗います。
下処理した鶏レバーとハツは、必ず加熱してから与えてください。
愛犬の食中毒予防に
【犬用鶏レバーおやつ】レバーヨーグルトペーストのレシピ
鶏レバーの柔らかさを活かしたレバーペーストのレシピです。ヘラで簡単に潰せるので、フードプロセッサーを使わずに作れます!
<材料> 作りやすい量
・鶏レバー(下処理済みのもの)160g
・プレーンヨーグルト 50g
・パセリ 2g
<作り方>
パセリはみじん切りにします。
鍋に鶏レバーとかぶる量の水(分量外)を入れ、中までしっかり火を通します。
湯切りして、軽く洗ってアクを取り除きます。
ヘラで潰してペースト状にします。
プレーンヨーグルト、パセリを加えて混ぜたら完成です。
※豚レバーを使用するとヘラで潰せないことがあります。このレシピでは鶏レバーがおすすめです。
【参考】愛犬に1日のおやつとして与えていい量の目安
今回のレシピで作れる量は約175g、189kcalです。以下の表を参考に与える量を調整してください。
愛犬の体重:1食当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 成犬の給与量 |
1kg | 10g |
3kg | 23g |
5kg | 34g |
7kg | 44g |
9kg | 58g |
11kg | 78g |
13kg | 97g |
15kg | 132g |
【犬用鶏ハツおやつ】ハツのミネストローネ風スープのレシピ
弾力のあるハツは小さく切って与えることがおすすめです。トマト、にんじん、キャベツなど身近な食材と煮込めば、水分補給も兼ねたスープにもなります!
<材料> 作りやすい量
・鶏ハツ(下処理済みのもの)40g
・ミニトマト 2個
・にんじん 15g
・キャベツ 15g
<作り方>
ミニトマト、キャベツ、鶏ハツ、にんじんを1cm角に切ります。
(注意:ミニトマト、キャベツは軽く加熱する程度なので、ハツより先に切るなど触れないようにしてください。ハツに触れてしまった場合はしっかり加熱するようにしてください)
鍋に鶏ハツ、にんじん、かぶる量の水(分量外)を入れ、アクを取りながら加熱します。
ミニトマト、キャベツを入れ、軽く混ぜたら火を止めて完成です。
【参考】愛犬に1日のおやつとして与えていい量の目安
今回のレシピで作れる量は約241g、92kcalです。以下の表を参考に与える量を調整してください。
愛犬の体重:1食当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 成犬の給与量 |
1kg | 22g |
3kg | 51g |
5kg | 74g |
7kg | 96g |
9kg | 125g |
11kg | 170g |
13kg | 211g |
15kg | 287g |
愛犬に薬を飲ませる時、トッピングやおやつにも使えるレバー&ハツ
どちらも日持ちはしないので、小分けに冷凍保存をしてなるべく早めに使い切るようにしてくださいね。
レバーもハツも食いつきの良さが期待できるので、薬を飲ませたい時にもおすすめです!レバーペーストの場合は薬を包んで、ハツの場合は窪みに薬を忍ばせて試してみてください。
【食べる前に】レバー&ハツおやつを愛犬に与えるときの注意点
・このレシピは健康な成犬が食べることを想定して作っています。
・おやつ(間食)として与えることを目的としたレシピです。主食のドッグフードの代わりとして与えることはお控えください。
・アレルギーがあったり投薬中の場合、食材の中には相性のよくないものもあります。かかりつけの獣医師に相談の上、与えるようにしてください。