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ペット薬膳管理士、ペット栄養管理士(ペット栄養学会 会員)、APNAペット食育士1級をもつ。犬の手作りごはんの基本に関するお勉強や薬膳、お料理のレッスンを開催。
暑い日が続きますが、わんちゃんたちも飼い主さんも夏バテはしていませんか?今回は夏バテ防止のおやつに、あっ!という間に作れるスムージーをご紹介します。
甘酒の自然な甘みとブルーベリーとヨーグルトの酸味で程よく甘酸っぱく、わんちゃんも飼い主さんも、一緒にお楽しみいただけるスムージーです。
目次
- 夏の疲れに効く食材!愛犬用ブルーベリースムージーの材料
- ミキサーで混ぜるだけ!愛犬用ブルーベリースムージーの作り方
- 【参考】愛犬用ブルーベリースムージの1日当たりの給与目安量
- 愛犬用スムージーで使用したブルーベリー・クランベリー・麹甘酒の効能
- 夏は愛犬の体温調整が難しい…だから、食べ物で補ってあげよう!
- 愛犬用スムージーを与えるときの注意点
夏の疲れに効く食材!愛犬用ブルーベリースムージーの材料
<材料>
・ブルーベリー 10個(約20g)
・プレーンヨーグルト 大さじ2
・麹甘酒 大さじ2
・無調整豆乳 大さじ2
・(あれば)クランベリー 2個(約5g)
・(あれば)クコの実(ゴジベリー) 3~5個
★ブルーベリー、クランベリーは生でも冷凍でも可。
★クランベリーやクコの実は入れなくても作れます。クコの実を使う場合は事前に水に浸して戻しておきましょう。
★麹甘酒は必ず原材料が麹のみか、麹と米のみのものをお使いください。
★豆乳は水でも代用可。
ミキサーで混ぜるだけ!愛犬用ブルーベリースムージーの作り方
容器にブルーベリー、クランベリー、クコの実(ゴジベリー)を入れます。
麹甘酒、ヨーグルト、豆乳を加えます。
ミキサーかブレンダーで混ぜます。
完成!
我が家ではベリー系と一緒に、りんごも入れることも多いです。
今の季節はスイカや桃のスムージーもおすすめです。
今回は桃でも作ってみました。甘くて美味しいですよ♪
【参考】愛犬用ブルーベリースムージの1日当たりの給与目安量
このレシピはごはんではなく“おやつ”ですので、1度に作りやすい量でのレシピになっています。
今回の分量での完成量は約120g、そのエネルギーは約62kcalです。
1日当たりのブルーベリーと甘酒のスムージーの体重別の給与量の目安は以下の通りです。
愛犬の体重:1日当たりの最大給与量の目安(避妊去勢済の成犬で、健康なわんちゃんの場合)
体重 | 給与目安量 |
1kg | 22g |
3kg | 49g |
5kg | 72g |
7kg | 93g |
9kg | 113g |
11kg | 148g |
13kg | 165g |
15kg | 232g |
愛犬用スムージーで使用したブルーベリー・クランベリー・麹甘酒の効能
★ブルーベリー
ブルーベリーはビタミンEとビタミンCを豊富に含み、夏が旬の果物です。
ビタミンEもCも抗酸化作用があります。ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、ヨーグルトなどの脂質を含む食材と一緒に摂る事で、より効率的に吸収できます。
また、ブルーベリーと言えば、ポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素であるアントシアニンが含まれることが有名です。アントシアニンは肝機能を強化すると共に、目の働きを活発にしてくれます。さらに視神経の働きをよくし、夏の紫外線から目を守ってくれます。その他、ブルーベリーにはフラボノイドや食物繊維、βカロテン、ビタミンB群、鉄、カリウムなどが含まれます。
生でももちろん美味しいですが、時間と共に栄養が失われていくため、冷凍で保存することが多く、冷凍することでビタミンCやアントシアニンが増量すると言われています。
わんちゃんにもオススメの果物として有名ですが、果物は糖分が高いので食べすぎには注意しましょう。まれに、下痢などのアレルギー症状を起こす子もいますので、初めて与える場合は1/2粒~1粒からお試しください。
★クランベリー
ブルーベリーと同様、ビタミンCやEが豊富で、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含みます。
クランベリーは膀胱炎などの感染症を抑制することで知られています。これはプロアントシアニジンとキナ酸という成分の効果と言われています。プロアントシアニジンは眼精疲労を回復すると共に、膀胱の細菌感染を防ぐ働きがあります。キナ酸は有機酸の一種で、アルカリ性の尿を酸性に傾け、細菌の増殖を防いでくれる成分です。
膀胱炎やストルバイトを繰り返す子にはオススメのクランベリーですが、尿を酸性にする力が強いので、シュウ酸カルシウム結石がある子には与えないようにしましょう。
★麹甘酒
発酵食品である麹甘酒は『飲む点滴』『飲む美容液』とも言われ、大変栄養価が高く、夏バテ予防にぴったりの飲み物として知られています。
体温を上げ、血行や代謝を促進してくれるため、病中や病後、疲労時やシニアのわんちゃんにもオススメです。100種類以上もの酵素を含み、わんちゃんにも効果的な消化酵素も豊富に含みます。また、わんちゃんにとっての必須アミノ酸や数多くのミネラルも含みます。
しかし、糖質が高い為、食べすぎは肥満に繋がります。1日に多量を与えないようにしましょう。また、ぶどう糖は悪性腫瘍のエネルギー源となります。今現在、悪性腫瘍と闘っているわんちゃんには与えないでください。
夏は愛犬の体温調整が難しい…だから、食べ物で補ってあげよう!
今回は、夏バテ予防にぴったりのスムージーをご紹介しました。
私の実家のわんちゃんも先日体調を崩し、病院に行ったところ『夏バテ』と診断されたそうです。飼い主が気をつけていても、年齢と共に体温調整や自律神経の調整が難しくなります。暑さも敵、クーラーによる冷えも敵、わんちゃんにとっては厳しい時季が続きますね。
まだまだ続きそうな今年の猛暑ですが、頑張って元気に乗り越えましょうね!
愛犬用スムージーを与えるときの注意点
・犬に初めて与える食材については少量から取り入れるようにし、体調面や給与量に不安がある場合にはかかりつけの獣医師に相談の上、与えるようにしてください。
・ブルーベリーについては、一説では安全性を危惧する見解があります。ただし本件について現時点では、論文等によってその危険性を100%示されているものではありません。(2021年11月現在)不安がある場合には、かかりつけの獣医師にご相談の上、与えるようにしてください。→犬にブルーベリーはNG?考えられるリスクと中毒症状を起こした場合の対処法を解説【獣医師監修】