東京大学農学部畜産獣医学科卒業。同大学付属病院にてインターン後、葛飾区にて動物病院を開業し46年間院長を務める。現在は往診専門の「T・VET」院長。

一緒に暮らす毎日の中で、愛犬はいつも変わらずそばにいてくれます。その安心が当たり前になってしまうほど、私たちはこの子を大切に思っています。けれど、病気やケガはある日ふと訪れます。
「できるだけ痛みを少なくしてあげたい」
「再発を防ぎたい」
「もっと良い治療を受けさせてあげたい」
そう思うほど、治療には費用がつきものです。
家計のことが頭をよぎって最善の治療をためらってしまう瞬間は、多くの飼い主さんが経験する場面です。
「してあげたい治療があるのに、治療費の負担で迷ってしまう」
その迷いや後悔を少しでも減らすためにあるのが、ペット保険です。
目次
- ペット保険は入ったほうがいい?メリット・デメリット
- ペット保険を選ぶときに大切な5つのポイント
- ここも見ておくと安心なポイント:獣医師相談サービス
- まとめ
- 新しくベイシアグループの一員となった「いぬとねこの保険」
ペット保険は入ったほうがいい?メリット・デメリット

ペット保険に入るべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
特にペットの治療費は、怪我や病気の内容によって数十万円にのぼることもあり、十分な貯蓄がないとカバーできない場合があります。
病気の早期発見・治療につなげたい方や、経済的な理由で治療を諦めることなく、よりよい治療法を選べるようにしたい、万が一の事態に備えておきたいという方は、ペット保険への加入を検討しましょう。人間の医療保険と同じで、もしものときに備えておくという考え方です。
一方で、ペット保険は毎月保険料がかかります。突然の高額な出費にも対応できるだけの貯蓄があれば、加入しないという選択肢もあります。
ペット保険に入った場合、愛犬が病気や怪我をしなかった際には、支払った保険料は返還されません。また、予防接種や避妊手術などは補償対象外であることが多いです。いずれにしても、保険に加入する際には、内容をよく確認し、納得できるものを選択することが大切になります。
ペット保険のメリット
- 高額な医療費に対応できる
- 治療の選択肢を広げられる可能性がある
- 安心が得られる
ペット保険のデメリット
- 病気やケガをしなかった場合は保険料が戻ってこない
- 補償されないケースがある
- 加入条件(ペットの年齢や健康状態の制限)がある
ペット保険を選ぶときに大切な5つのポイント

ペット保険は「補償が広ければ良い」「保険料が安ければ良い」という単純なものではありません。その子の体質・年齢・生活のリズムによって、必要な備えは変わります。
そして、「実際に保険が必要となる場面」をイメージしないまま選んでしまうと、加入後に “思っていたのと違う……” と感じてしまうことが多いのも事実です。
また、保険によっては一部の病気が補償対象外になることもあるため、ご自身のペットがかかりやすい病気が含まれているかも事前に確認しておきたいところです。
ここでは、診療現場で実際に差が出やすい5つのポイントにしぼって紹介します。
- 通院が補償されるか
- 歯科治療・パテラ(膝のトラブル)が補償対象か
- 補償が毎年リセットされるか
- 免責金額(自己負担額)を設定できるか
- 請求手続きが簡単か(アプリ等で請求できるか)
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
①通院が補償されるか
動物病院で最も多いのは、大きな手術ではなく、小さな通院です。
- 季節の変わり目にお腹をこわす
- 皮膚がかゆくて繰り返し薬が必要
- シニア期の関節疾患で定期通院
こうした「日常の診療」で病院を訪れるケースがほとんどです。この積み重ねは家計にも影響しやすく、通院が補償に含まれているかどうかは安心に直結します。
②歯科治療・パテラ(膝のトラブル)が補償対象か
小型犬は歯周病やパテラ(膝蓋骨脱臼)が起こりやすいと言われています。
どちらも命に関わる病気ではありませんが、痛みや違和感が続きやすい症状です。
「ごはんを前ほどおいしそうに食べない」
「散歩中に、少し足をかばうように歩くことがある」
そんな小さな変化が積み重なると、“いつもの生活”が少しずつ難しくなってしまいます。だからこそ、できるだけ普通に過ごせるように、治療を受けさせてあげたい病気でもあります。それにもかかわらず、歯科やパテラを補償対象外とする保険が少なくないのが実情です。
ここが補償されるかどうかは、「その子がいつもの生活を続けられるか」を左右する大切なポイント。毎日のごはんや散歩といった何気ない日常こそ、愛犬にとっていちばんの幸せなのです。
③補償が毎年リセットされるか
皮膚や関節、心臓のトラブルなど、長くつき合っていく病気はめずらしくありません。良い時と悪い時を行き来しながら、治療を続けていく必要があります。
そんなとき、保険によっては
- 同じ病気に対して使える補償の回数が生涯で決まっている
- 更新時の利用状況で、その病気の補償が対象外になる
といった制限がある場合があります。
治療の途中で「もう補償は使えません」となってしまうのは、飼い主さんにとっても、愛犬にとっても負担が大きいものです。
その点、毎年補償がリセットされる保険なら、次の年もその次の年も安心して治療を続けられます。
④ 免責金額(自己負担額)を設定できるか
ペット保険には、保険金が支払われる際に契約者が自己負担する「免責金額」があるプランと、ないプランがあります。
- 「病院に行く頻度は少ない」
- 「ちょっとした病気より大きな病気に備えたい」
という場合は、免責金額ありのプランを選ぶことで保険料を抑えられます。
一方、年齢とともに通院が増えてきた子には、免責金額なしの方が負担を減らしやすいケースもあります。
大切なのは、その子の体質・体調、家計とのバランスを見ながら、無理なく続けられる保険プランを選ぶことです。
⑤ 請求手続きが簡単か(アプリ等で請求できるか)
せっかく保険に入っていても「請求が面倒で使っていない」ことは少なくありません。最近は、診療明細を撮影してそのままアプリで請求できる保険も増えています。また、一部の保険では会計時に保険金分が差し引かれる精算方式を採用しているところもあります。
手続きが簡単であれば“使いそびれ”を防げます。保険は、「持っている安心」よりも、「使える安心」が大切です。
ここも見ておくと安心なポイント:獣医師相談サービス
獣医師にいつでも相談できるサービスが付帯されているか
さらに、獣医師にいつでも気軽に電話相談ができるサービスがついていると、
- 「これは病院に行くべき?」
- 「薬は続けて大丈夫?」
- 「違う先生の意見も聞きたい」
そんな迷った瞬間にも頼れる存在になります。小さな不安をすぐに解消できるのは、飼い主さんにとって大きな安心です。
まとめ

もし病気やケガが見つかったとき、「この子にとって、今いちばん良い治療を選びたい」。その想いに向き合うためには、“必要なときに、ちゃんと使える” ペット保険を選ぶことが大切です。
- 通院は補償してくれるか。
- 歯科や関節のトラブルから、日常のちょっとした症状まで対応しているか。
- 補償が毎年リセットされて長く治療を続けられるか。
- 保険金の請求手続きが簡単か。
そしてもうひとつ。迷った瞬間に獣医師へ気軽に相談できるサービスがあると、判断に迷う場面でとても心強い味方になります。
愛犬との毎日がこれからも健やかで穏やかでありますように。ペット保険は、そのための大切な備えのひとつです。
新しくベイシアグループの一員となった「いぬとねこの保険」
CAINZも属するベイシアグループに、ペット保険「いぬとねこの保険」が新しく加わりました。【月々140円から】家計に合わせて選べる補償プラン。通院・入院・手術を最大90%補償。24時間365日獣医師相談つき。スマホで簡単請求。満10歳まで新規加入可。













