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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
ブラッシングは、犬の健康を守るために欠かせないお手入れのひとつ。使うブラシにもさまざまな種類があるので、それぞれの特徴を知り、愛犬にピッタリのものを選んであげることが大切です。今回は、犬の毛の長さ別に、おすすめのブラシをご紹介します。
目次
- 長毛・短毛・巻き毛種におすすめの犬用ブラシ:スリッカー
- 短毛種におすすめの犬用ブラシ:ラバーブラシ&獣毛ブラシ
- 長毛種におすすめの犬用ブラシ:ピンブラシ&コーム
長毛・短毛・巻き毛種におすすめの犬用ブラシ:スリッカー
長毛種のゴールデン・レトリーバーやポメラニアン、巻き毛種のトイ・プードル、短毛種の柴などにおすすめなのが、スリッカーブラシです。スリッカーブラシはもつれや毛玉をほぐしたり、抜け毛を除去したりするのに最適なブラシで、シャンプー後のドライのときに毛を伸ばすためなどにも役立ちます。
ただし、スリッカーブラシを使うときに力を入れすぎると、犬が痛みを感じるおそれがあるため、力加減には十分注意が必要です。また、短毛種の中でも特に毛が短い、イタリアン・グレーハウンドやボストン・テリアなどの犬種には、あまり向かないブラシといえます。
短毛種におすすめの犬用ブラシ:ラバーブラシ&獣毛ブラシ
フレンチ・ブルドッグやミニチュア・ピンシャーなどの短毛種におすすめなのがラバーブラシと獣毛ブラシです。
ラバーブラシはピン先まですべてゴム製なので、肌あたりが優しく、短毛種の抜け毛や抜けかけの毛を拾うときに役立ちます。また、マッサージ効果も期待できます。
一方、獣毛ブラシは、犬の体についた抜け毛・汚れの除去や、毛ヅヤをアップさせるのに便利。弾力があるため、犬が痛がりにくいのもポイントです。
長毛種におすすめの犬用ブラシ:ピンブラシ&コーム
ヨークシャー・テリアや日本スピッツなど、長毛種の毛をとかすときに使うのがピンブラシです。繊細な飾り毛を整えるほか、ドライヤー後の仕上げにも役立ちます。ブラシの先端に丸みがついているので、皮膚を痛めにくく、ブラッシングを痛がる犬にも使いやすいでしょう。
一方、コームは短毛以外の犬種の日常的なお手入れに使えるブラシで、子犬のうちはこれだけでもOKです。ブラッシングの練習にもなるので、犬を迎え入れたらまずは購入を検討してみるとよいでしょう。
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