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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬の「おねだり吠え」は、一度吠え始めるとしつこく続くので、吠える前に対策することが重要です。次に紹介する4つの習慣を実践して、吠えにくい犬に育てていきましょう。
目次
- 帰宅後の「かまって吠え」を防ぐ習慣
- フードの「おねだり吠え」を防ぐ習慣
- 遊びの「催促吠え」を防ぐ習慣
- 人の食べ物のおねだりを防ぐ習慣
帰宅後の「かまって吠え」を防ぐ習慣
飼い主さんが帰宅した直後は、「かまってほしい」という気持ちから吠えてしまう犬も多いでしょう。留守番させた罪悪感から飼い主さんがすぐに相手をしたり、慌てた様子を見せたりすると、吠えを助長してしまうことも。
しつけのポイント
犬を吠えさせないためには、帰宅後すぐにかまうのではなく、興奮した犬を一度クールダウンさせてあげましょう。必ず犬に「おすわり」などの号令をかけ従ったら褒めて、その後で相手をするように徹底します。そうすれば犬は「帰宅後すぐに吠えなくても、後でかまってもらえる」と理解するため、吠えグセを防ぐことができます。
フードの「おねだり吠え」を防ぐ習慣
犬はフードを準備する気配に気づくと、喜んで吠えてしまうことが。このような吠えを予防するためには、フードの準備は犬から見えないところで行うのがベストです。また犬が吠えているからとそのままフードを与えてはいけません。必ず静かになったタイミングで「おすわり」などの号令をかけて、従ってから与えるようにしましょう。
しつけのポイント
フードのしたくを始める前に、犬をクレートに入れることを習慣づけましょう。もし犬が落ち着かない様子なら、目隠し布をクレートの上にかけると効果的です。
犬が吠え始めてから慌てて食事を準備して与えてしまうと、犬は食事を要求するために吠えるようになってしまいます。
食事の準備ができたら、愛犬が吠えずに大人しくしているタイミングで褒めて食事を与えるようにしましょう。
遊びの「催促吠え」を防ぐ習慣
おもちゃ遊びが好きな犬は、「遊んで」と吠えて要求してくることがあるかもしれません。おもちゃ遊びを始めるときも必ず飼い主さんの主導で始めるようにします。吠えて要求しているうちは遊びを始めず、大人しくなったら「おすわり」などの号令をかけ、従ったら褒めて遊びを始めましょう。
しつけのポイント
子犬の場合は、一度遊び始めたら、満足するまで遊ぶようにしましょう。中途半端に終わってしまうと、かえって「催促吠え」をさせる原因になります。
ただし興奮してうなったり、甘噛みしてきたりするような場合は、遊びを中断してクールダウンさせましょう。遊びを始めるときもやめるときも、必ず飼い主さん主導で行うようにします。
人の食べ物のおねだりを防ぐ習慣
一度でも人の食事のおすそわけをもらったことがある犬は、おねだりグセがつくことが。飼い主さんが食事をするごとに吠えてくる可能性もあるので、食事中は食べ物を与えないことを徹底しましょう。
しつけのポイント
家族の誰か1人でも食べ物を与えてしまうと効果がないので、飼い始めから家族で認識を合わせておくことが大切です。家族全員がこのルールを徹底すれば、吠えグセを予防できるでしょう。
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