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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
子犬を迎え入れることになったら、子犬のために最適なレイアウトや環境を考えて部屋づくりする必要があります。人と子犬では目線が違うため、ほんのささいなものが命の危険を招く場合も!ここでは、子犬にとってとくに危険なものとその対策をご紹介します。
目次
- スリッパや靴下
- 電気のコード
- 人の食べ物
- 観葉植物
スリッパや靴下
リビングにありがちなスリッパは、人の匂いがついているため子犬の興味を引きつけやすいもの。子犬がかじると、ボロボロになるだけでなく、ちぎれた布のカケラを飲み込んでしまうかもしれません。またスリッパと同じく、脱ぎ捨てられた靴下も誤飲のおそれがあるので危険です。
スリッパや靴下のほかにも、子犬が興味をもちそうなものは、あらかじめ子犬の目が届かない場所にしまうようにしましょう。
電気のコード
つい見落としがちなのが、電気コードです。扇風機のコード、パソコンのコード、ネット回線のコード、TVのコード……。ふだんはあまり気にしませんが、部屋のいたる所に電気コードがちりばめられています。子犬がじゃれてかじってしまうと、感電のおそれがあり大変危険です。
すべての電気コードを撤去するのは難しいので、コードをカバーで覆ったり子犬が届かないところに這わせたりして、極力子犬の目に触れないようにしてください。
人の食べ物
机の上に、おせんべいやチョコレートなどのお菓子を出しっぱなしにしていませんか?届かないから大丈夫だと思っていても、飼い主さんが見ていない間に無理やりよじ登って食べてしまうかもしれません。
人の食べ物のなかには犬にとって中毒性のあるものも多いですし、おいしさを覚えて人に食べ物をねだるクセがついてしまうことも。食べ物は、子犬の目が届かない場所にしまっておきましょう。
観葉植物
室内で観葉植物を育てている家庭も多いでしょう。しかし、身近な鑑賞植物のなかには、犬が口にすると危険な症状がでてしまう有毒なものもあるのです。
たとえば、カラーやアンセリウム(アンスリウム)の葉液を犬が口にすると、嘔吐や口腔の炎症を引き起こします。クリスマスの時期に街中にあふれるポインセチアの茎や葉は、嘔吐・下痢・皮膚炎などの原因に。基本的に観葉植物は犬が届かない場所に移すか、柵をつけるなどの対策をするほうが無難です。
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