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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
“毎日の食事が愛犬の健康をつくる”といっても過言ではありません。しかし、愛犬に合わないドッグフードを選び与えていては、かえって健康を害してしまうおそれも。そこで今回は、正しいドッグフードの選び方についてご紹介します。
目次
- 正しいドッグフードの選び方(1)主食は「総合栄養食」を選ぶ
- 正しいドッグフードの選び方(2)愛犬の「年齢」に合ったものを選ぶ
- 正しいドッグフードの選び方(3)愛犬の「体質」に合ったものを選ぶ
正しいドッグフードの選び方(1)主食は「総合栄養食」を選ぶ
「総合栄養食」とは、犬が健康を維持できるよう、年齢や体型、健康状態などに合わせて、必要な栄養素がバランスよく配合されたドッグフードのこと。そのため、愛犬の主食となるドッグフードを選ぶときは、パッケージに「総合栄養食」と記載されたものを選ぶことが大切です。
なお近年は、犬の体格(小型犬・中型犬・大型犬など)や、犬種の特徴などに合わせた「総合栄養食」のドッグフードも販売されています。さまざまなメーカーから、さまざまな種類が販売されているので、気になるかたは、かかりつけの獣医と相談しながら選ぶといいでしょう。
正しいドッグフードの選び方(2)愛犬の「年齢」に合ったものを選ぶ
成長期の子犬と、成長が一段落した成犬、基礎代謝などが低下する老犬とでは、必要な栄養素や、そのバランスなどが異なります。そのため、ドッグフードは愛犬の年齢に合ったものを選ぶことが、健康のためにも欠かせません。
そこで、ドッグフードは成犬期に入る生後7~12ヵ月と、老犬期に入る7才くらいを目安に、切り替えるようにしましょう。ただし、犬の成長スピードには個体差があるため、獣医師に相談しながら、愛犬の体調や体格などを見て、切り替えのタイミングを判断するようにしてください。
正しいドッグフードの選び方(3)愛犬の「体質」に合ったものを選ぶ
ドッグフードは、愛犬の体質に合ったものを選ぶようにしましょう。愛犬の体質に合わないドッグフードを与えると、軟便を繰り返したり、体重が増えたりすることがあるので要注意。アレルギー体質の場合は、皮膚トラブルなどにつながるケースも考えられます。
ちなみに、お腹にトラブルを抱えやすい犬の場合は、乳酸菌や納豆菌などを配合した、腸の健康を考慮したドッグフードを試してみると、症状が改善される場合が。また、アレルギー体質の犬なら、獣医師の指導のもと、低アレルゲンのドッグフード(療法食)を与えてみるのもいい方法でしょう。そのほかにもさまざまな療法食がありますが、療法食を与える場合には必ず獣医師の指導のもと与えるようにしてください。
なお、避妊・去勢手術後は、太りやすくなるなど、体質に変化が起こる犬もいます。この場合は、獣医師に相談し、避妊・手術後専用のドッグフードを与えるのもひとつの手ですよ。
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