更新 ( 公開)
獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
犬にとって、冬でも適度な運動は必要です。でも、いつもと同じお世話では、寒さから愛犬を守れないことも。冬も散歩が必要な理由と寒さ対策を紹介するので、散歩のやり方を冬仕様に変えて、無理のない運動を楽しみましょう。
目次
- 冬も散歩が必要な理由
- 気温や天候によって散歩量を変える
- 寒がりの犬は冬用の洋服を着せて防寒対策する
- 散歩へ出かける前に玄関で体を慣らす
- 帰宅後は体を温める
冬も散歩が必要な理由
体を動かしてエネルギーを消費すると筋肉が熱をつくり、体温が上昇します。筋肉量が増えればその分だけ代謝がよくなり、少し運動しただけでも体がポカポカする寒さに強い体になるのです。元気な犬は、少しくらい寒くても散歩に行くようにしましょう。
老犬や持病のある犬も散歩へ行くべき?
老犬や持病のある犬は代謝機能が低下しがちなため、無理をさせてはいけません。天気や気温などを参考に、外の様子を見て散歩へ行くか判断しましょう。
気温や天候によって散歩量を変える
冬も散歩が必要とはいえ、愛犬が散歩を嫌がる場合は、無理にいつもと同じ散歩量にする必要ありません。日中の暖かい時間帯に、短い時間だけ出かけてみましょう。ただ散歩量が増えれば、それだけ筋肉量が増えて寒さへの耐性がつきます。日当たりのいい道などを選んで、可能な限りいつもの散歩量に近づけましょう。
寒がりの犬は冬用の洋服を着せて防寒対策する
寒がりの犬の場合は、洋服を着て防寒対策するのも有効です。冬用の洋服は保温効果が高いものが多いので、寒さから愛犬の体を守ってくれるでしょう。
散歩へ出かける前に玄関で体を慣らす
快適な温度に保たれた室内で暮らす家庭犬は、寒さへの耐性が少ない傾向があります。そのため、急に寒い屋外へ出ると、寒暖差で体に負担がかかることもあるのです。
寒暖差による体の負担を減らすためには、外の温度に近い玄関で、10分程度寒さに慣らしてから散歩へ出かけましょう。
帰宅後は体を温める
寒い外から帰ってきたばかりの犬をそのままにしておくと、体が冷えて具合が悪くなることもあります。足や耳の先、しっぽをさわって冷たくなっていたら、温めてケアしてあげましょう。人肌くらいに温めたお湯でぬらしたタオルを優しく押し当てると、体が温められるでしょう。
寒くても、愛犬の健康やストレス発散のために散歩は必要です。寒すぎて愛犬が散歩に行きたがらないときは、散歩のやり方を冬仕様に変えて出かけましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。