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虹の橋を渡った愛犬と話せたらどんなにいいか・・・と思ったことはありませんか?旅立つ前に伝えたかったこと、今だからこそ伝えたいこと、そして愛犬から聞いておきたかったことも、たくさんありますよね。アニマルコミュニケーターの前鶴かおりさんは、そんな飼い主さんたちの願いに応えるべく、亡き愛犬と飼い主さんをつなぐアニマルコミュニケーションのセッションを行っています。
愛犬から「大丈夫だよ」のメッセージが。
この日、前鶴さんのセッションを受けたのは都内在住の高田和美さん。高田さんは2019年の秋に15歳だった愛犬のカノン(ミニチュアダックスフント、メス)を腎不全で亡くし、今はもう1頭の愛犬・パルメ(14歳、ミニチュアダックスフント・オス)と一緒に暮らしています。カノンが旅立って半年が経ち、高田さんもパルメも、やっとカノンのいない生活に慣れてはきたものの、高田さんにはずっと胸にひっかかっていることがあるといいます。
「元気だったカノンの病気が深刻な状態になるまで気づいてあげられなかったこと。そして、カノンのことを姉のように慕っていたパルメが、カノンの死後に元気をなくしてしまっていることが、ずっと気になっていました。カノンは今どんな気持ちで過ごしているのか、そして私や主人、そしてパルメについてどう思っているのかを知りたくて、今回、前鶴さんのセッションを受けることにしました」と高田さん。カノンの生前にも何度か、前鶴さんのセッションを受けて、愛犬との暮らしのヒントにしてきたという高田さん。今回はカノンからどんなメッセージを受け取ることができるのでしょうか。
今回、セッションの会場となったのは、カノンと一緒によく散歩に来ていた公園。カノンの弟分・パルメを膝に抱いて、天国のカノンからの声に耳を傾けます。まずは、高田さんが一番知りたかった「カノンの近況」についての質問からスタート。今、カノンはどんな気持ちでいるのでしょうか?
セッションが始まると、カノンの写真を手に意識を集中させる前鶴さん。しばらくするとカノンからのメッセージが、前鶴さんに伝わりはじめました。
動物との意思疎通を図るアニマルコミュニケーションには、さまざまな方法が提唱されていますが、前鶴さんの行うアニマルコミュニケーションは、アニマルコミュニケーターが感じ取った愛犬の気持ちを言語化し、飼い主さんに伝達する方法。セッションは愛犬を触ることなく行えるので、写真があれば、すでに天国に旅立った愛犬ともコミュニケーションを取ることができるのだそうです。
前鶴さんによると、現在カノンは身体がなくなって魂だけの存在になっており、「体という重い鎧を脱ぎ捨てることができて、とても快適に暮らしている」のだそう。また、「晩年は病気のために食事や水を採るのがつらかったけれど、今は何も食べたり飲んだりしなくてよくなって、ストレスもなくなった。体のある生活に未練はなくて、むしろ今のあり方のほうが自分には合っている」と話しているとのこと。前鶴さんには、抜け殻を脱ぎ捨てたセミのように、のびのびと過ごすカノンのイメージが伝わってきたそうです。
「病気で食事も食べられなくなって旅立ってしまったので、今はどうしているのか心配でしたが、痛みやつらさから解放されたと知って、安心しました」とホッとした表情を浮かべる高田さん。続いて、弟分のパルメについてどう思っているのかを、聞くことにしました。
ずっと家族に寄り添ってくれるカノンの優しさを実感
現在14歳のパルメは、幼い頃から何をするにもカノンと一緒、しっかり者のカノンに守られるようにして暮らしてきました。その分、カノンを失ったショックが大きく、パルメ本来のやんちゃな性格が影を潜めてしまい、すっかりおとなしくなってしまったそうです。高田さんは「そんなパルメの様子をみて、カノンも心配しているのでは?」と気になっていたそうです。
再び、神経を集中させ、カノンに高田さんのこの気持を届ける前鶴さん。しばらくすると、前鶴さんの耳に「あいつ(=パルメ)はね~、適応能力が低いからね~。私がいなくて寂しいと言うより、どうしていいかわからなかったんだよね。でも、大丈夫。少しずつ、自分1人でやっていく練習を始めているから」というメッセージが。
このメッセージを聞いて、膝を打つ高田さん。「たしかに、最近パルメは、お父さん(=高田さんのご主人)に、おやつをねだれるようになったんです。以前はカノンがおやつをねだって、パルメはそのついでにもらうことしかできなかったのだけど、最近は自分でがんばって気持ちを私たちに伝えようとしているんですよね」とのこと。するとカノンからは「そうそう、今、勉強中だから、安心して見守ってあげてね。私もパルメを応援しているから、大丈夫だよ」というメッセージが届きました。
この後も、カノンからはまるで高田さんの生活ぶりを間近に見ているかのようなメッセージが次々と。特に「私がいなくなった分、楽になっていいはずなのに、まったく楽をせずに働き過ぎているね。少しは休んでね」というメッセージが胸に響いたという高田さん。「姿は見えなくなってしまったけれど、カノンが今も私たちのすぐそばにいて、見守ってくれていることがよくわかりました。これからはカノンを心配させないように、健康にも気をつけて暮らしたいなと思います。パルメのことも、むやみに心配せず、パルメらしく過ごせるように見守っていこうと決めました」とのこと。
セッションを終えて前鶴さんは「いつも家族を見守っているカノンちゃんの気持ちを、高田さんに伝えられてよかった。アニマルコミュニケーションの力で、残された飼い主さんと愛犬たちの生活がよりよいもの、より充実したものになることを願っています」と話していました。
愛犬との生活の質を上げ、より充実させるためのヒントとして活用する人も多いというアニマルコミュニケーション。「セッションを受けてから、愛犬の行動の理由に納得できるようになった」「愛犬に関する悩みが減った」という人も少なくないそうです。ただし、アニマルコミュニケーションとはあくまでもコミュニケーターを介して愛犬の気持ちを聞くために行うものであり、その結果をどう活かすかは飼い主さん次第。占いやお告げのようなものではないので、「当たった・外れた」で判断すべきものではありません。セッションを受ける場合は、アニマルコミュニケーションの趣旨について十分納得した上で受けるようにしてください。
前鶴かおりさん
アニマルコミュニケーター/レイキヒーラー
アニマルコミュニケーションspica認定講師
2011年 6月にアニマルコミュニケーション、レイキヒーリングをアニマルコミュニケーション spicaにて、学び始める。2014年4月に独立し、個人セッションのほか、全国のカフェやサロン等での出張セッションを行う。アニマルコミュニケーション講座の講師としても活動中 https://www.aclien.com/
※1頭あたり1セッション45分:7,000円(税込)