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2021年4月シヤチハタ株式会社に入社。入社後、商品企画を担当。同社初のペット用商品『ぺたっち 犬猫用』の商品開発にも携わった。トイプードルが大好き。
いぬ・ねこ用足形作成キット『ぺたっち 犬猫用』の開発秘話とは?
目次
- 肉球を汚さず、思い出が残せる足形作成キット『ぺたっち 犬猫用』
- 販売まで約3年。シヤチハタ株式会社初のペット用商品への挑戦
- クラウドファンディングに掲載し、わずか2時間で目標金額を達成
- 繰り返し使える、愛犬の肉球が汚れない足形スタンプの仕組み
- 愛犬と一緒に楽しむ共同作業だから、失敗作だって愛おしい
- 愛犬の誕生日や記念日…何気ない日常も思い出づくりにも活躍
肉球を汚さず、思い出が残せる足形作成キット『ぺたっち 犬猫用』
ペットの飼い主さんなら一度は「うちの子の足形を思い出に残したい」と思ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、足を触られるのが苦手な子やじっとしていられない子もいるなかで、インキを肉球に塗って押すという作業はなかなか大変です。中には、インキをつけたまま家を歩き、床やカーペットを汚してしまったなんてことも。
『肉球を汚さずに足形を取れたらいいのに』
そんな飼い主さんたちの願いを叶えた商品が、いぬ・ねこ用足形作成キット『ぺたっち 犬猫用』です。
『ぺたっち 犬猫用』は、フィルムの上からわんちゃん・ねこちゃんの足を押すことで、ペットの足も飼い主さんの手も汚れることなく、紙に足形を取ることができます。
「ペットの足形までも愛おしいと感じる、飼い主さんたちからの熱量に驚きました」
そう話してくれたのは、『ぺたっち 犬猫用』を販売するシヤチハタ株式会社の商品企画担当・多和田舞乃さんです。
新卒でシヤチハタ株式会に入社後、約3年間『ぺたっち 犬猫用』の企画に携わってきました。そんな多和田さんに『ぺたっち 犬猫用』の開発秘話や商品に込めた想いを伺いました。
販売まで約3年。シヤチハタ株式会社初のペット用商品への挑戦
主に、文具や事務用品を製造してきたシヤチハタ株式会社。ネーム印やスタンプでもおなじみです。
子ども用の手形スタンプパッド『パームカラーズ』など、さまざまなスタンプパッドを販売してきました。
そんな同社にとって、ペット用商品の製造・販売はこの『ぺたっち 犬猫用』が初めてでした。企画から販売までにかかった期間はおよそ3年。他の商品と比べると、試作に長く時間を割いたそうです。
始まりは、お客さんからの問い合わせでした。
「『子ども用の手形スタンプをペットに使っても問題ありませんか?』と、問い合わせをいただくことがよくありました。また、『実際にペットの足にインキ塗ってみたら、そのまま部屋中を歩き回って汚れてしまった』という飼い主さんのお悩みの声を聞くこともあったんです」
そんなお客さんたちの声から「もしかしたら、肉球を汚さずに足形が取れるペット用の商品に、ニーズがあるかもしれない」とひらめき、『ぺたっち 犬猫用』の企画はスタートしたのです。
クラウドファンディングに掲載し、わずか2時間で目標金額を達成
社内にペットの飼育経験があるメンバーが少なかったこともあり、商品企画段階では本当にニーズがあるか疑問視する声もあったそうです。
しかし、商品完成後にクラウドファンディング『Makuake』に掲載してみたところ、たったの2時間で目標金額を達成。終了時にはなんと目標金額の1440%もの支援金が集まりました。
「ペットの足形を残したい飼い主さんがこんなにたくさんいるんだと、正直驚きました。飼い主さんにとってはペットの足形までも愛おしいものなんですね。みなさんの愛犬・愛猫を想う熱量の高さに感動したのをおぼえています」